【BUBKA8月号】座談会連載 アイドルのへそ 「エビ中の未来を考える」

3名の新メンバー加入により、グループ内にはどのような変化が生じるのだろうか。6+3で起こる化学反応は? 9人の楽曲の方向性は?前号に引き続き、私立恵比寿中学の未来を考えます。

写真/中島たくみ


新メンバー、もう一つの役割

ジャパン(以下、ジ)  前号に続いて、7年ぶりの新メンバーが加入したエビ中について語りたいと思います! まずは、3人の新メンバーに期待することから話してもらっていいですか?

白波(以下、白) 6人の時代って、すごくパツパツできっと気負いがあったというか、背負うものがありすぎたと思うんですね。でも、今回9人になったことでエビ中を背負う人が増えるわけだし、あの3人には無邪気にかき回してくれるメンバーであってほしいし、楽しんで頑張ることでエビ中を背負ってほしい。そういう意味で新しい風を吹かせて、今までちょっと凝り固まっていたかもしれないところを自然な感じで溶かしていってもらいたいなって思ってますね。

おかき(以下、お)  エビ中らしさって何だろうなって考えながら合宿での最終審査の中継を見ていたんですけど、新メンバーはみんな個性があって自由で、楽しんでパフォーマンスできる3人が揃ったんだろうなと感じています。これからその個性にレッスンなどで勉強したものがプラスされていくと思うんですけど、僕が楽しみにしているのは、あの3人が入ったことでもともとの6人がどう変わっていくのかなっていうことです。7年前、かほりこ(小林歌穂&中山莉子)が加入したことでそれまでのメンバーが変化した部分も大きかったと思うし、今回もそういう変化が楽しみです。

大久保(以下、大)  僕が期待しているのも、まさにそこですね。だから、新メンバーの3人はどんどん成長してすごいスピードで良くなって、早く6人を追い上げてほしいです。年の差やキャリアの違いがあるといっても、結局は同じグループの同じメンバーだし、先輩たちは新メンバーにやさしく接するだけじゃなくて、どこかでライバル視するのがアイドルの本能だと思うんですよ。やっぱり負けてられないというか、それはパフォーマンスではもちろんだけど、ライブのときのペンライトの数も含めて燃えると思うんですよね。

 人数が増えることで、これまでの曲で歌っていたパートも減るわけですし。

 メンバーが増えると、闘争心はどうしたって生まれますからね。

 もしエビ中が6人のまま進んでいったとしても、あの6人だったら絶対に良くなっていたと思うけど、6人がさらに良くなるスピードが加速する役割も、新メンバーの3人には果たしてほしいなって思います。

 前号と今号に掲載した新メンバー2人のインタビューでは、「もう新メンバーだとは思っていない」という発言もありましたけど。

 それは、裏を返せば先輩メンバーもそう思っていないということかもしれないですよね。ぽーちゃん(小林歌穂)が新メンバーに、自分のことを「ぽー」って呼んでって言っているそうですけど、それは彼女なりに新メンバーとの距離を早く縮めたいからそう言っているんだとは思います。でも、もしかしたら深層心理では、「新メンバー」でも「後輩」でもなくて、エビ中に入った以上は「同等」だから、「同等であってもらわなくては困る」から、そう言っているのかもしれない。って、これは完全に僕の妄想なんですけど(笑)、そんなことを思うぐらい、今のエビ中ってハードコアなグループだと思っているんですよね。じゃなきゃ、あんなにとんでもないライブパフォーマンスはできないと思うので。


――座談会の続きは絶賛発売中のBUBKA8月号にて!


ジャパン……本誌エビ中担当編集。仕事からの帰り道は、『ジャンプ』と『熟女になっても feat. SUSHIBOYS』をBGMにしている。

大久保和則……10年の歴史を記した『私立恵比寿中学HISTORY 幸せの貼り紙はいつもどこかに』の著者。

白波……ファミリー歴約8年。ライブで覇気を放つ姿を見て、真山りか推しに。

おかき……ファミリー歴約7年。柏木ひなた推し。AKB48ではたかみな推しだった。