【BUBKA 11月号】欅坂46 菅井友香 インタビュー『自分が嫌いになった夏』
試練の夏になることは想像していたはずだが、まさかここまで過酷な夏になろうとは、真面目で努力家なキャプテンも予想していなかったことだろう。何が正解でどうすることで道は開けるのかを考えれば考えるほど、自分の存在意義を見失い葛藤したはずだ。しかし、それでも逃げなかった夏。菅井友香は何を思って戦っていたのだろうか。
葛藤の中で
この夏について振り返る特集を行うと決めたとき、真っ先に話を聞きたいと思ったのは、キャプテンの菅井友香だった。キャプテンという立場上、いやそれ以上に彼女の真面目で実直な性格上、菅井ほど欅坂46というグループに向き合い、悩み傷つきながらこの夏を過ごしたメンバーはいないのではないかと思ったからだ。
「幕張でのライブが終わったあとは、本当に空っぽみたいな、抜け殻みたいな状態になっちゃっていたんです。それくらい濃い毎日だったので。そこからの切り替えがしばらくは難しかったんですけど、それも今は切り替えられているので、全国ツアーについては、もうすごく昔のことのように感じています」
ほんの3週間前のことですら昔のように感じられるほど、欅坂46は目まぐるしい日々を過ごしているということだろう。しかし、それにしても8月だけで6ヶ所11公演を行い、さらにいくつかの夏フェスにも参戦していたのだから驚異的だ。
「忙しい中、メンバーで助け合っていくっていうのを言葉にするのは簡単だけど、それを実行するのって本当に難しいことだなって思いました。全員揃ってなかったり、どうしてもライブが続いていると毎公演がベストコンディションで迎えられなかったメンバーもいて、やっぱり全員が同じモチベーションで同じ方向を向くっていうのは難しいことだと実感しました」
安定して毎公演、自分たちのベストパフォーマンスを披露し、来てくれたファンの方に満足してもらう。プロとしてそれは当たり前のことであるという意識はあるものの、現実はそう上手くはいかない。
「途中で何回も『ライブはみんなで作り上げるもの』って思ったし、どうやったらいい方向に導くことができるのかも考えたんですけど、なかなかうまくいかなくて自分の無力さをすごく感じたツアーでした」
メンバーの気持ちがひとつにまとまらないのはキャプテンだけの責任ではない。しかし、それでも菅井は悩む。
「誰かに何かを言われたら『自分が悪いんじゃないか』って思っちゃう性格なんです。自分の中で正しいって思う考えがあっても、他のコが違う意見を持っていたらまず、自分の考えを却下しちゃう。そういう性格なので、そこで意見を飲み込んで後悔したりとか、あとで私と同じ考えのコがいっぱい見つかって、その考えを主張すればよかったって思うことは今まで何回もあったので、これからはもっと自分の考えを信じて、主張できるようになりたいなって思っています」
キャプテンとしてメンバーと向き合ううちに、ひとつの課題ができたと話す。
―― インタビューの続きは絶賛発売中のBUBKA2017年11月号にて!
菅井友香
すがい・ゆうか●1995年11月29日生まれ、東京都出身。欅坂46に圧倒的な気品を加えるスガイキャップ。夢の中でもライブ、握手会が行われてることがメンバー、母親の証言から発覚。オールタイムアイドルな彼女はどこまでも真面目だ。愛称は「ゆっかー」。
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