【BUBKA 1月号】いとうせいこう × NGT48 中井りか『「猛毒」を食らう』
深夜番組「白昼夢」でアーティスト達が炎上アイドルに「大人修行」を実践中
漫画家の蛭子能収、根本敬、音楽家のヤン富田、真心ブラザーズの桜井秀俊etc……。
今、NGT48の中井りかは番組「白昼夢」(10月放送スタート)で強烈すぎる大人たちの猛毒にあびせられ、方向性はさておきアイドル/タレントとして成長しつつある。
それを導くのは作家/タレント/ラッパーであるいとうせいこう。
アイドルにも強烈な「個性」を求められる現代において「邪道」が持ち味の彼女がサバイブしていくにはどうすればいいのか?
収録の合間、2人に「中井りか改造計画」の真意に迫ってきた。
素直ツッコミ
――番組開始から2ヶ月が経過しましたが……手応えはいかがですか?
中井 「ヤバい番組だなー」って常々思ってます(笑)。毎回毎回めちゃくちゃ濃いんですよ! 私の知らない世界に飛び込んで、次から次へと刺激を与えてもらって。毎回お腹いっぱいで、本当に良い充実感がありますね。
いとう いちばん濃いものをこの実験動物に与えてみたらどうなるかっていう。りかちゃんはモルモットだね。
中井 フフフフフ……本当にそんな感じです。
いとう だから自分の知り合いでもなるべく濃いところから出てもらってるんだけど、りかちゃんがいることによって普段濃い者同士でコミュニケーションしてるときには絶対にしないような説明もやらなくちゃいけない。それは僕らにとってすごく新鮮なことになってるんだよね。実は、それが番組の裏テーマだったりする。りかちゃんの成長っていう表のテーマがあるけど、大人のほうも子供から素朴な質問をされることで改めて考えさせられるところがあると思うの。そこはやっていて楽しいよね。
――わりと早い段階からお互いに相性の良さを感じ取っていたようですが、おふたりそれぞれの第一印象はどのようなものだったのでしょう?
中井 すごいことをずっと当たり前のようにお話されているから「なんなんだこの人は!?」って思って(笑)。最初はそういう驚きがあったんですけど、でもすごく優しくて私が理解できるまでひとつひとつちゃんと説明してくれるんです。
いとう ちょっと毒のある人だって聞いていたからどんな感じなんだろうって思っていたら、毒があるんじゃなくてただ正直なだけなんだってことがすぐにわかった。要はそれってツッコミってことなんだよね。僕もツッコミの人間だからツッコミ同士すごくやりやすい。番組の進行もしやすいんだよね。ゲストに蛭子(能収)さんみたいな本物のボケが来ちゃうから。
中井 ホント、蛭子さんはとんでもなかったですよ!
いとう シャレにならないよね、あのボケは。だから、大ツッコミと小ツッコミのふたりで物事を紐解いていけるから僕としてはすごく楽。普通の番組だと全体的に気を使うことも多いんだけどね。りかちゃんが相手だと「ここは任せておけばまあいっか!」ってあんまり話を聞いてないこともあるぐらい。勝手に進行してくれるからすげー楽だよ。
中井 たぶん、他のアイドルだったらここまでは言わないだろうってところまで言っちゃうんですよ。それが失礼になることもあるんですけど、この番組に関しては良い感じに化学反応が起きればいいなって思ってます。
いとう 自分はツッコミなんだって自覚ある?
中井 どうなんですかね? 思ったことをそのまましゃべってるだけなので。
いとう なるほどね。「素直ツッコミ」だ。
―― 記事の続きは絶賛発売中のBUBKA 1月号にて!
いとうせいこう
1961年3月19日生まれ。東京都出身。編集者を経てタレント、小説家、作詞家、ラッパー、ベランダーetc……、マルチに活躍するレジェンド。日本語ラップのパイオニアでもあり、86年に発表されたアルバム「建設的」は現在もなお聴き継がれる名盤。近年では口ロロとして活躍の他にも人気番組「フリースタイルダンジョン」の審査員を務める。
中井りか(なかい・りか)
1997年8月23日生まれ。富山県出身。NGT48チームN Ⅲ所属。 根本敬先生に●●のサイン入り本をもらっても動じなかった新潟の炎上系アイドル。ヤン富田氏に「人が変わる」音波を浴びせられ刻一刻と成長中。その成果はフリースタイルのラップでいとうせいこうと共演した際にも少しずつ現れてるように見えた。一体どこへ向かうの……。愛称は「りかちゃん/りか姫」
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