【BUBKA11月号】欅坂46 ラスト・ワルツ 土生瑞穂 「不協和音で芽生えた『私』」

楽曲の世界観と自己を同一化させ、メンバーのために戦うからこそ、もっと強い自分に変われる。彼女の前向きな変化は、このグループを照らす希望であり続けたと思う。これからも夢の方へ仲間と歩いていくために、ラストライブで有終の美を飾ろうと土生瑞穂は覚悟を決めた。

決意を背負って

――無観客配信ライブ『KEYAKIZAKA46 Live Online’ but with YOU!』が7月に行われましたが、まずその感触をお伺いできればと思います。

土生 コロナ禍の中で、毎年行われていた「欅共和国」が中止になってしまったり、握手会やシングルのリリースも無く、ファンの方をずっと待たせてしまっていたと思います。その中で、画面上であっても欅坂46のパフォーマンスをお届けできたらいいなって。配信ライブは初めての体験だったんですが、欅坂46らしいパフォーマンスをお届けできたんじゃないかなって思います。プラス、舞台裏に近い部分も視聴者の方にお見せできたのは、配信ならではなのかなって。

――メンバーが幕裏から舞台に入っていくまでリアルタイムで見せるというのは、配信ならではでしたね。そしてその登場では土生さんが真ん中でした。

土生 胸を張って歩いて、背中で演じるっていうのをやってみました……けど、ちょっと背中が凍りつきました(笑)。

――ちょっとピリつく感触はあったと。

土生 やっぱり真ん中に立つと決意とか緊張とか、色んな感情が渦巻くし、「背負ってる」という気持ちを感じるんです。あの時に真ん中に立ったのは『太陽は見上げる人を選ばない』のフォーメーション上でもあったんですが、先頭に立つのは緊張しました。

――土生さんは身長も高くてスラッとされているので、あのシーンは「格好良い欅坂46」が象徴されているような印象がありましたね。

土生 嬉しいです。身長も活かしていければと思います。褒められると伸びるタイプなんで(笑)。

――そのライブで改名が発表されましたが、「改名」という重大な発表が決まっている上でのライブというのは、マインド的にはいかがでしたか?

土生 「改名」というその一言にすごく驚かれる方もたくさんいると思っていたし、私たちにとってもすごく大事な発表だったので、「決意」というか、その言葉を発する緊張感は、今までになかったくらいのものでした。

――緊張の質が違うというか。

土生 発するために「決意」が必要でした。改名することになって、やはり一番強く思ったのは「欅坂46を好きになってくださってる方は、どう思うんだろうな」ということでした。親しい人もやっぱり驚いてました。「欅坂46変わっちゃうの!?」とか「今までの楽曲はどうなるの?」みたいな反応や連絡も多くて。いろんな不安な気持ちをもたせてしまったと思います。

ーーインタビューの続きは絶賛発売中のBUBKA11月号にて!


はぶ・みづほ
1997年7月7日生まれ、東京都出身。愛称は「はぶちゃん」。