【BUBKA2月号】ukka 水春「幸せの鐘を。」

桜エビ~ずからukkaに改名して1年。コロナ禍で思い描いた活動ができなかったであろう1年。

さらに、結成6年目にして初めて体験するメンバーの卒業。

このタイミングで、グループを牽引する存在の水春にBUBKAはどうしても話を聞きたかった。

それらに直面し、いま何を思うのか? 未来へ進むために、彼女に問う。

自信と可能性

――2019年11月に行われた初のホール開催にしてグループ史上最大規模のワンマンライブで、桜エビ〜ずからukkaへの改名がサプライズ発表されました。そして、それから1年余りが経ち、この号が発売される2020年12月28日に、オリジナルメンバーの桜井美里さんがグループから卒業します。今回は、桜エビ〜ず結成から5年目で大きな変化を迎え、ukkaとして今また大きい変化を迎えようとしている状況について、いろいろと話してもらえればと思っています。

水春 はい。よろしくお願いします。

――まず、ukkaにとって2020年は勝負の年のように個人的には見えていました。2018年10月以降のワンマンライブはソールドアウトが続き、2019年11月の初ホールワンマンも満員。同年末に発表された「アイドル楽曲大賞」では推し箱部門とアルバム部門、インディーズ/地方アイドル楽曲部門で大賞を受賞。しかし、絶対に飛躍の1年になると思っていた矢先、新型コロナウイルスの影響で、ほかのアイドルグループ同様、大幅に活動が制限されることになりました。

水春 もちろん、残念だったことはたくさんあります。でも、あくまで個人的にはなんですけど、良かったなって思っている部分も多いんです。良かったなって思うのは、ほかのアイドルさんもそうだと思うけど、グループのことやファンの人たちとの関係や距離感、意味について考える時間ができたこと。冷静に、客観的に自分の中で整理できたことは、単純に良かったなって思います。そんなふうに状況を捉えられたのは、今の私、2020年の私だったからかもしれないですけど。これが昔の私だったら、そんなに前向きに考えることはできなかったと思います。2年前は絶対そうだし、たぶん1年前の私でも。

――でも、2019年末までの勢いのある状況が続いていれば、今のukkaはもっと大きなグループになっていた。そんな2020年になるはずだったという、無念さは大きいんじゃないですか?

水春 それが、そうでもないんです。これもあくまで個人的にはなんですけど、あのまま突っ走ってたら、なんかダメになっていた気がするんですよね。今ごろ、「あー、1年がもう終わった! 来年はどうしよう?」って思いながら、あんまりいい状態じゃなかった気がする。だから、そんなに無念な1年だったなとは思っていないです。

――むしろ、結果的に立ち止まるべきタイミングに立ち止まれた?

水春 そんな感じがします。実は私、2020年に入るぐらいまで、自分に対しても、グループに対しても自信がなかったんですよ。正直、もしこのままファンが増えていったとしても、今以上にたくさんの人たちに見てもらうべきクオリティーのパフォーマンスをしているとは思えませんでした。だから、このレベルでこれ以上たくさんの人に見てもらうのは、むしろダメなことだって。

――ライブで満員が続いて、会場のキャパも着々と大きくなって、楽曲があれだけ評価されても自信が持てなかった?

水春 もちろん、すごくうれしいんですよ。でも、正直に言うと、「いや、私たちはこんなんじゃないですよ!」って言う気持ちがあるんですよね。


ーーインタビューの続きは絶賛発売中のBUBKA2月号にて!


みずは 
1999年6月25日生まれ、栃木県出身。水のように透き通った歌声で、グループとファンを“キラキラ光る明日”へと導く、ukkaの心臓。頬をつたった涙は種となり、やがて、満開の桜をフロアに咲かせるだろう。愛称は「みずは」。