【BUBKA4月号】NMB48 山本彩加「Colorful Days」

アイドルはいつか卒業するからこそ美しいのかもしれない。

しかし、アイドル・山本彩加の姿をまだまだ見ていたかった、というのが正直な感想だ。それほどまでに彼女のきらめきは眩しく、多くの人々の人生に彩りを加えてきたのだから。

でも今はただ、一人の少女の門出を見送りたいと思う。最後まで青春を捧げてくれた彼女の姿を目に焼き付けるために。

1年前の前兆

――いやあ、山本さん……一体どうなってるんですか?

山本 ははは。本当に驚かせて申し訳ないです。

――発表したのが去年の冠ライブで。

山本 12月28日ですね。

――1年の最後にすごい爆弾を落としましたよね。山本さんがCMのキャラクターを務めていたJoshinの株価が落ちるんじゃないかと心配になりましたよ(笑)。

山本 絶対ない!(笑)そこまでいったら凄いですよね。

――ファンはそれぐらいショックだったと思うんですよね。また理由が山本さんらしいというか実に立派で。あまりにも完璧だったので、ここでそのスピーチを再録しますね。

山本 エーッ! 恥ずい(笑)。

――「私、山本彩加はNMB48を卒業します。卒業後は、看護の道に進みたいと思っており、学業に専念し芸能界から引退することを決めました」と。「今年に入り新型コロナウイルスが流行し生活が一変する中で病気と闘う方々の生活に少しでも笑顔が増えるようなサポートをしたい、1人でも多くの方を救いたいと思うようになり、卒業を決心しました」。もう立派すぎて何も言えないですよ。

山本 いやいや(笑)。

――ただ、これを聞いて驚いたと同時に「あれ? これどこかで聞いた気がするぞ」とも思ったんですよ。

山本 そうですよね。前に話していたような気がします。

――1年前の撮影の時に実はこの話をされてて。「私は芸能一本で行くかどうかわからない」って。その時点で17歳だったんですけど。「来年は高校卒業なんですけど、お姉さんとお母さんが看護師やってて。私はそっちの道に行きたい気持ちもあるんですよね」みたいなことを急に言い始めたから、「えっ!」って思って。

山本 言ってましたよね(笑)。

――ちょうどコロナの話題が出始めた頃ぐらいで。そのときも「皆さんマスクはありますか?」って、現場でもすごい気にしてて。まあ昔からすごいちゃんとしてる子でしたけど、そのときは特に「ニュースとかも最近気になってるんです」みたいな話をずっとしていて。

山本 あはは(笑)。

――そういうモードになってましたよね。あれが去年の2月ぐらいだったと思うので。コロナの少し前ぐらいから、ちょっとずつそういうことを考え始めたみたいな感じですかね?

山本 元々、看護師とか助産師になりたいなっていうのは、本当にNMB48に入った頃から言っていて。

――入ったときって、中学生ですよね。

山本 そうです。だから同期にはずっと言ってたので。どこまで本気なのかは自分でもよくわからなかったんですけど。「なりたいな〜」とは思ってたから。急になりたいなって思ったわけでもなくて。進路を決めなきゃいけないっていう年齢になったときに、ちゃんと考えるようになりましたね。


ーーインタビューの続きは絶賛発売中のBUBKA4月号にて!


やまもと・あやか
2002年8月6日生まれ、兵庫県出身。非凡なビジュアルと抜群のアイドルスキルを備えながら、惜しまれつつも難波を去る「卒業黒髪美少女」。空手に続きアイドル道を極めた彼女が、次は看護の道に進み、これからも多くの人の人生に彩りを加えていく。愛称は「あーやん」。