【BUBKA6月号】吉田豪インタビュー証言モーヲタ~彼らが熱く狂っていた時代~ vol.12 ロビン前田
プロインタビュアー吉田豪が、モーヲタたちが熱く狂っていた時代について、モーヲタ自身に直撃する濃厚インタビュー連載。今回のゲストは、ミュージシャンのロビン前田さんです! ハロヲタたちの青春を描いた漫画&映画『あの頃。』の登場人物のモデルのひとりでもあるロビンさんに、あの頃を振り返っていただきます。『あの頃。』では描かれなかったエピソードや、当時の関西のヲタシーン、ミュージシャンとアイドルヲタの両立についてもお聞きしました!
写真提供/ロビン前田
アイドルでバンド崩壊の危機
――今回は劔さん原作の映画『あの頃。』で過去の自分を山中崇さんが演じた恋愛研究会。メンバー、赤犬・ロビンさんの登場です!
ロビン ……みなさん、いろいろ覚えてらっしゃるんですよね。僕は正直、記憶も薄れてきてるので大丈夫かなとは思いつつ、今日は話しているうちに思い出してくるかなって。
――あの時代、あんなに狂ってた人たちが記憶を失いがちなのが不思議なんですよね。
ロビン あの時代にあったほかのことはけっこう覚えてるんですけど、この件に関してはどんどん記憶がなくなってきてるんですよ。
――ハマッたきっかけぐらいは覚えてます?
ロビン それはみなさんわりと明確な答えが出てらしたと思うんですけど、自分は果たしていつなんだろうって。『ASAYAN』もポツポツは観てたんですけど、そこまでのめり込むこともなく。ただ、アイドル自体には興味があったからずっと気にはなってて。当時、アイドル冬の時代とか言われてましたけど、チェキッ娘とかは関西では放送がなくて。でも、後藤真希さんのオーディションぐらいからは『ASAYAN』を観る頻度も上がっていって、そこから気づいたらフワッと入ってて。その前から赤犬のベースのリシュウと、2期メンの頃から「市井紗耶香いいよね!」って話をしてはいたんですけどね。
――踏み越えた瞬間はどこかわからない。
ロビン 最初はウチのベースのリシュウと僕とでモーニング娘。の話をするんですけど、もともとアイドルが好きだったメンバーもいたり、音楽全ジャンル寛容なメンバーもいるので、「ちょっとこれ聴いてみろ」って自分で作ったコンピを聴かせたりっていうような布教活動はしてましたね。バンドのメンバーが当時は13人いて、東京ツアーに行くとなれば機材車で僕が作った、夏だったら夏にちなんだハローのコンピとか延々聴かされるわけですよ。それまでのツアーはみんなで好き放題音楽聴きながらワーワー楽しく話ながら行ってたツアーが、話すメンバーが半分になって。それが耐えられないメンバーも出てきて、ちょっとしたバンド崩壊の危機も……。
――そうなりますよね、当然。
ロビン 当時、大阪でバミューダ☆バガボンドというラウド系のバンドと仲良くて、2バンドでよくイベントしてたんですよ。そっちのバンドにもアイドル好きがいたんで、1回是か非か公開討論会をしようっていうことになって。2バンドで「モーニング娘。は是か非か」みたいな、好きなメンバーと許せないメンバーで討論会するまでにはなりました。
――インタビューの続きは絶賛発売中のBUBKA6月号にて!
ロビン前田
大阪を拠点とするロックバンド「赤犬」のコーラス。「ロビ前田」「Robizombie」といった名義で、DJやトークライブなどの活動を行なっている。
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