【BUBKA6月号】話題の著者に直撃取材! 第30回 梅沢直幸『「メタルの基本」がこの100枚でわかる!』

ブブカがゲキ推しする“読んでほしい本”、その著者にインタビューする当企画。第30回は、『「メタルの基本」がこの100枚でわかる! 』の企画・選盤を担当した、『ヘドバン』編集長・梅沢直幸氏が登場。もう『Keep the faith』している場合じゃない!メタルはもっと自由で面白い。“新書でメタルのレビュー本”という斬新すぎる企画に挑んだ背景に迫った。

シンプルにメタルを伝える

――〝新書でメタルの名盤100枚を紹介する〞という斬新すぎる本書。100枚を選ぶにあたって選定基準みたいなものはあったのでしょうか?

梅沢 ’14年に、『ヘドバン的「メタルの基本」100枚』というムック本を出したんです。重版するほど結構売れたのですが、今は絶版みたいな形で入手不可になってしまっていて。そこで版元であるシンコーミュージックに、改訂版を出さないかという相談をしてみたのですが、あまり反応が良くなかったんですよね。そんな中で星海社の編集担当から「うちからメタルの本を出しませんか?」という話をいただいて。星海社は新書に強いイメージがあったので、「『ヘドバン的「メタルの基本」100」枚』の新書版的なのはどうですか?」って提案したら、是非!って感じで進んでいったんです。なので、たたき台としては’14年に発売した『ヘドバン的「メタルの基本」100枚』を下地にしています。とは言え、6年前の100枚、シーンの流れが早いなどもあって、新しいアルバムや新しいライターさんを加えることで 、新しい血を入れています。 それと、あくまでメタルの流れを汲むアルバムに特化しようと思ったので、Deep Purp leやLed Zeppelin、KissやAerosmith、あとVan HalenやBon Joviといったハードロック系は除きました。

――従来のレビュー本より誌面が小さく、デザインや色数面でも制約のある新書で、あえてメタルのレビュー本を出すというのは、かなり冒険的です。

梅沢 まずは、〝手に取りやすい〞本にしたかったんです。今のメタル系書籍って、ブラックメタルやデスメタルといったサブジャンルに特化したニッチな本が多い。一方で、幅広い間口を意識してメタルの魅力を伝える本ってあまりないんですよね。しかも、ニッチな層に特化した本は価格も3000円くらいするので、メタルに興味を覚えたばかりのライト層は手に取りづらい。僕自身、メタルにハマったばかりのガキの頃って、手に取りやすいガイド本みたいなものがたくさんあって凄く参考になったんです。そういったものを、新書という形で作ることができたら面白いのではないかと思ったんですよね。


――インタビューの続きは絶賛発売中のBUBKA6月号にて!


うめざわ・なおゆき
メタルを中心とした音楽カルチャー誌『ヘドバン』編集長。『BURRN!』を手がけるバーン・コーポレーション内書籍編集部にかつて在籍し、『音楽生活』や『悶絶!プロレス秘宝館』等のムック本を手掛ける。出版業界から離れ7~8年のブランクを経たのち、2012年にBABYMETALのライブを見たことがきっかけの一つになり『ヘドバン』を創刊。『ヘドバン』のキャッチコビーは「世の中をヘッドバンギングさせる本」。