【BUBKA 12月号】欅坂46 長濱ねる 人生の岐路グラビア&1万字インタビュー「後悔なく生きるために」

強力な追い風と凄まじい逆風に代わる代わる吹かれても、歩みを止めない。

長濱ねるの人生は選択の連続であるように見えて一貫性があり、孤独な旅のようで仲間と進む冒険に見えなくもない。

自らの意志で運命を切り開いた彼女が、またも運命の岐路に立たされた。

いま、19歳のアイドルは神様に何を祈るのだろう。 


危機と希望 


―前号に引き続き、今月号も欅坂46特集です! 長濱さんには1万字超えのロングインタビューをさせて頂きます!

長濱 ありがとうございます。前号も読みましたよ!

―おっ! ありがたいです! 早速、いろいろ聞かせてください。夏が終わって、もう1ヶ月以上経ちましたが、今年の夏は欅坂46にとって昨年以上に濃い日々だったのではないでしょうか。

長濱 なが~い夏でしたね。毎日いろんなことが起きましたし、同じような日が一日もなくて、それに対してみんなで話し合ったりしながら一日一日を過ごしてきたので、長く感じました。

―みなさんのお話を聞いているかぎり、欅坂46にとって試練も多く、楽しいだけではない夏だったのではないかと思うのですが、長濱さんはどんな気持ちで過ごしていたのでしょう?

長濱 私は地方出身ということもあって、地方での公演がいかに大事かっていうのを分かっているつもりで。地方に住んでいる方は本当に握手会にも行けなくて、テレビでしか私達のことを観たことがない方もいると思うんですよ。例えばチケットが発売してから何ヶ月間もずーっとその一日を楽しみにお仕事とか学校を頑張ってる方もいらっしゃると思うし、実際に私もそういう立場だったので、本当に毎公演120%のパフォーマンスがどうやったら出来るかなって考えながら過ごしていました。あと、昨年の『NHK紅白歌合戦』の『サイレントマジョリティー』のパフォーマンスを、ツアー中に見直しました。

―それはなぜですか?

長濱 紅白で欅を知って、そのパフォーマンスが好きで観に来て下さった方もいると思うし、想像以下だったって思われるのはすごく悔しいなと思って。あと、私は今回のツアーで一度も『サイマジョ』に出ていないんですよ。

―たしかにそうでしたね。

長濱 だから客観的に見ることが多かったんですけど、今にも泣き出しそうなメンバーもいたりして危機感を持ったので、もう一度、見直しました。

―ご自身のブログに「プロとして欠落していることが多すぎる私達でした。不甲斐ないです」と書かれていましたが、それは具体的にどういう部分を指してのことなのでしょう?

長濱 みんなグループとしての危機感はあったと思うんです。メンバーの中にも「自分たちがグループを立て直すぞ」っていう意識の子はいましたし。ただ、それぞれがそれぞれのいろいろな問題と戦っていたので、自分のことで精いっぱいになってしまうことも多くて。みんなメンバーのことが心配で、どうにかしてあげたいって思っていたんですけど、それ以前に自分が観てくださる方ひとりひとりにちゃんとパフォーマンスを届けることがまず大前提で、それさえもちょっと難しい状況だったので……そこがグループとして、悔しかったです。

―どうやったらその状況を変えられると思います?

長濱 一生に一度、そのライブでしか欅を見ない方もいるという意識を持つと、変わるんじゃないかなって思います。お客さんのことを第一に考えると、自然とステージに立ったらピシっとしなきゃいけないというスイッチが入ると思うので。ただ、私はツアー中に一対一でいろんなコと話したんですけど、みんなそれぞれ言うことは違っていても、ファンの方に楽しんで帰ってもらいたいという気持ちは一緒だったので、バラバラの方向を向いているように見えて、実はみんな一緒のことを思ってるんじゃないかと感じました。


―― インタビュー、またグラビアの続きは現在発売中のBUBKA 12月号にて!


長濱ねる
ながはま・ねる●1998年9月4日生まれ、長崎県出身。アイドルになるため人生を賭け、輝く舟に乗ってやって来た欅をかける少女。角煮まんじゅうちゃんをfeat.しがちで、同じく長崎名物のちゃんぽん、カステラが焦っている。愛称は「ねる」。