【BUBKA 3月号】ももいろクローバーZ 有安杏果 ラストインタビュー『卒業への意識を持った時』
ラストインタビューで語る「本心の旋律」
アイドルをはじめた時から「いつかは卒業する時が来る」ということを意識してきました
2018年1月15日。
有安杏果がももいろクローバーZからの卒業を電撃発表し、日本中が大きな衝撃に包まれた。それだけ突然のことで、番記者的に密着取材している僕も、当日まで知らなかった。もっといえば朝からスタジオに入っていて、情報から遮断されている状態だったので、卒業を知ったのは公表されてから3時間後。完全に世の中から取り残されてしまった。
もちろん驚いたが、それと同時にどこかで納得もしていた。いつかは「この日」がやってくるだろう、という予感はあったし、昨年、あらゆる局面で感じた「?」が卒業発表によって「!」に変わった。
正直な話、彼女がブログで書いたこと、生配信で直接、ファンに向けて話したことが辞める理由の「すべて」だと思う。「普通の女の子の生活を送りたい」
「卒業後になにをやるかは決まっていない」
ただ、多くのモノノフ、そして、ももクロにあまり興味のない人たちは「こんなに曖昧な理由で卒業するはずがないだろう」と懐疑的になっているのも、また事実である。
ここに掲載する「最後のインタビュー」では、そのあたりを掘り下げつつ、彼女が卒業を心に決めてから起こったことを遡ることで、なるべくファンの心にひっかかっている「?」を消去していきたいと思う。
永遠なんてない
「卒業を発表してから、いろんなところでお話しをさせていただいているので、もうそれ以上は話すことはないんですよ(笑)。
ただ、ひとつ言えるのは、私はももクロで8年間、アイドルをやらせていただきましたけど、アイドルをはじめたときから、常に『いつかは卒業するときがくる』ということは意識してきたんですよ。それが活動していく中で、より具体的に考えるようになったって感じで……」
これはなにげにファンにとっては衝撃的な言葉かもしれない。
ももクロは「メンバーが結婚しても続けていきたい」と公言してきた。だから、ファンも半永久的に続いていくものだと思いこんでいたし、卒業するなんて想定外だった。
ただ、有安杏果はアイドルになる瞬間から、つまり、ももクロに加入する時点で「いつかは卒業するもの」である、と意識してきたのだ。ももクロが「ずっと続いていくグループになる」と打ち出すより前の話だから、そこに矛盾は生じない。
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有安杏果(ありやす・ももか)
1995年3月15日生まれ、埼玉県出身。想像を絶する努力により身につけたダンススキルと歌唱力、そして見るものを幸せにする笑顔で愛されたももクロの小さな巨人。大きすぎる決断で踏み出したその小さな一歩は、幸せな未来へと続く。愛称は「ももか」。
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