【BUBKA 7月号】 SKE48 松井珠理奈 「革命」から「運命」の年へ 世界決戦前夜密着ドキュメント 『チャンプを継ぐ女』
ガイシホール興行の興奮冷めやらぬGW某日の早朝、訪れた場所は都内のボクシングジム。誰もいないジム内を確認し、振り返るとジョグ帰りの松井珠理奈の姿が。虎の目をした彼女を見守ること数時間、世界タイトル獲得への最終調整真っただ中の〝J〞がそっと口を開いた――。
立ち上がる理由
松井珠理奈の朝は早い。
この日も早朝に自宅を後にすると、いつもの場所へと向かった。
ここで汗を流すと、珠理奈はあらゆることを忘れられる。覚えなければならない、いくつものポジションも。日々の活動で感じている精神的な疲れも。そして、総選挙のプレッシャーも。
今年の選抜総選挙は10回目を数える、記念碑的なイベントだ。珠理奈はその大本命と目されている。それは、すべての総選挙に参加してきた珠理奈にとってさえも、押し潰されそうなほどの重圧になっていた。
珠理奈「今年は過去最大のプレッシャーを感じています。『去年の1位と2位がいないからイケるじゃん!』ってよく言われるんですけど、そのことがこんなにプレッシャーになるとは……。だから、プレッシャー半分、チャンス半分という感じです。それに、指原(莉乃)さんと(渡辺)麻友さんがいないぶん、私たちの世代が盛り上げないといけないじゃないですか。それもまたプレッシャーになっているんです。こういう重圧に耐えてきた2人はホントにすごいなって思いますね」
耐えきれない時は仲間が助けてくれる。いつだってそうだった。
珠理奈「この間、卒業した(大矢)真那に電話したら泣けてしまって。総選挙のことで不安になっていたというのもあるし、ちょうどその時、SKE48のメンバーと一緒にいることができない時期だったから、寂しくなっちゃったんです。みんなはその頃、コンサートのリハをしていたから、その映像が送られてくるんですよ。みんなが元気に踊っている姿を見ると、涙が出てきて……。それで、真那に電話しちゃったんです」
10年来の盟友の声を聞けば、それだけでパワーが充電される。珠理奈は涙をぬぐって、再び立ち上がった。立ち上がるのは10年のキャリアで、何度目になるだろう。転んでは立ち上がり、立ち上がってはまた転ぶ。それを繰り返してきた。
その度に聞こえるのは、沿道にいるファンの声。そして、仲間の声だ。この声が珠理奈を強くしてきた。
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松井珠理奈(まつい・じゅりな)
1997年3月8日生まれ、愛知県出身。SKE48・チームS所属 “蝶のように舞い、蜂のように刺す”しなやかさと鋭さを兼ね備えた「モハメド・ジュリ」。様々なリングを股にかけ、それぞれの場所で期待という名の重圧を背負っているが、いつも胸には「トランキーロ」の精神が。愛称は「じゅりな」。
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