【BUBKA 12月号増刊「SKE48ver.」】SKE48劇場支配人 湯浅洋 インタビュー「SKE48の特殊性」

「ヒゲの支配人」としてSKE48最初期から慕われてきた劇場支配人・湯浅洋。

メンバーが全力で走り続け、ファンが夢中になり続けてきた日々を見守ってきた歴史の男が、これからのSKE48の展望、そして名古屋愛を語ってくれた。

写真/©AKS

適切な距離感

――10周年おめでとうございます。湯浅さんは一時離れていた時期もありますが、名古屋の劇場でSKE48の10周年を迎えて、どんな思いがありますか?

湯浅 もともと10周年はSKE48でやると最初から決めてましたから。やっぱりSKE48のことは、最初からやってる人じゃないと分からないところもあるじゃないですか。

――特にSKE48は勝手が違う部分もあるでしょうしね。

湯浅 この前も見ていて、ふと100人以上の人が卒業したんだなと。だから同窓会公演をやりたいなと思ったんですよね。結婚した卒業生は子供を連れてとか(笑)。

――最近多いですからね(笑)。

湯浅 でも、10周年ってすごいですよね。そんなにアイドルができるんだと。しかも名古屋で。今は名古屋に男子も女子もいろいろなグループがいるけれども、SKE48がAKB48の2つ目のグループとして、名古屋に誕生したことも、名古屋にアイドルが根付いた一つのきっかけになったんじゃないかな。

――絶対無理って思ってた人も多かったみたいですから。そんな場所で10年続けられた理由はどこにあると思いますか。

湯浅 SKE48はちょっと特別だと思うんですよ。普通のアイドルグループじゃない何かが注入されてるグループだと思う。ただ可愛いだけでも成り立たなかったろうし。ダンスだったら他にもっとうまい人もいるだろうし、すべてが最高というわけではないし。そういうことじゃない、なにか特殊なものだよね……。たぶん、名古屋だったから良かったんじゃないかな?(笑)

――結局、そうとしか言いようがないという(笑)。いつも思ってるのが、湯浅さんは名古屋にそこまで染まらず、ちゃんと自分を客観的な立ち位置に置くことができているのがすごいなって。なんならウチの方が、いくとこまでいっちゃってた気もしますね……。

湯浅 僕よりBUBKAのほうがどっぷりいっちゃってたと思うよ(笑)。やっぱりずーっと同じ距離感で見ていかないと、っていうのが自然にできてたのがよかったと思います。

――名古屋って洞窟に一回入ったら完全に飲み込まれる感じ、あるじゃないですか。

湯浅 それが名古屋の気質じゃない?僕は名古屋の人たちが大好きですよ。やっぱり人もいいし、心地よさとか全部あって。

――名古屋の気質は同じでも、メンバーが入れ替わることでの変化はあるんじゃないですか?

湯浅 そうですね。今まで話してきたことをそのまま伝えても、うまく伝わらなかったり。引っ張っていくとかそういう気持ちというのは、もちろん注入はしてるんだけれど、今のところギリギリで6期生ぐらいまでかもしれない。アイドルって、仕事として活動している以上はプロじゃないですか。でも、プロ意識がまだ足りないように感じます。


――インタビューの続きは絶賛発売中のBUBKA 12月号増刊「SKE48ver.」にて!


ゆあさ・ひろし
SKE48の初代および4代目(2015年4月に復帰)劇場支配人。御年56歳となるが現場第一主義を貫いており、日々メンバーやスタッフからの提案と相談に応じている。富士山が大好きで、新幹線車内から撮影した写真が大御所カメラマンから絶賛されたことも。編集部からの「富士山コレクションでカレンダー作りましょうよ」の誘いには「いやいや……やっちゃう?」と満更でもなさそう。愛称は「ゆあたん」。