AKB48 チーム8・左伴彩佳 インタビュー(1) 「山梨の女の子がアイドルになるまで」
吉田豪が日本アイドルシーンの変遷を、安田大サーカス・クロちゃんがアイドル現場の楽しさを、ぱいぱいでか美がハロプロの魅力を語る――。「何気に濃い目なアイドル回が多い」と密かに話題な山梨放送の月に一度のラジオ特別番組『NNSプレゼンツ 909 ミュージックアワーズ』。そんな番組の10月のパーソナリティとして、AKB48・チーム8山梨県代表(チームK兼任)の左伴彩佳さんが登場! 番組を終えられたばかりの左伴さんに本誌でもおなじみ、山梨在住のライター・内田名人が取材を敢行しました!!
文/内田名人
―― まずは2時間生放送、お疲れさまでした! 番組に届いたメッセージ数は『909ミュージックアワーズ』史上最多です!
左伴 えー、嬉しい! ありがとうございます!!
―― 山梨でのラジオ出演は今回が初になりますね。
左伴 はい。『ててて!TV』(山梨放送の情報バラエティ番組)さんには何度かお世話になっていますが、ラジオは初めてです。でも2時間喋るってアッという間ですね。
―― 番組冒頭から落ち着いて話されていた印象です。司会のハードキャッスル・エリザベスアナに、いきなり「"エリーちゃん"って呼んでいいですか?」とか。
左伴 アハハ(笑)。やっぱ"エリザベスさん"だと距離感を感じちゃってお互い話しにくいかなと思って「ちゃん」にしようかなと。でも、そのおかげでリラックスできました。
―― CM中にエリーちゃんと自撮りしていましたし(笑)。山梨では、この番組のテレビCMが流れていたんですが、ご覧になられましたか?
左伴 はい。家に帰ってきてテレビを観ていたら「今月のパーソナリティはAKB48」と聞こえてきて。「ああ、山梨のラジオ番組にAKBメンバーが出るんだ。すごいなあ」ぐらいに思っていたら、その後に「チーム8の左伴彩佳さん」って流れて「ええーっ!?」と驚いて。
―― いやいや、山梨でAKB48メンバーとなれば驚くこともないのでは。
左伴 「え? 私なの!? 待って待って!!」って。あのCM、何回も流れたじゃないですか。私が山梨のお店でテレビを観ていたときにも流れたことがあったんですけど、その時は「え? 私ここにいるんだけど!」って、周りの人は誰も気付いていないのに、もうソワソワしちゃって(笑)。地元の友達からも「いまテレビにひだあや映ったんだけどどういうこと? 一瞬すぎて動画録れなかった。頑張ってね!聴くよ!」ってラインが来ました。
―― それはやる気になりましたか? それともプレッシャーに?
左伴 やる気が出ました! 家族や友達がそう言ってくれることで、「もっと頑張んなきゃな」って。
―― では、その番組の模様を振り返りつつ、お話をお聞きしていこうと思います。
2018年10月27日放送
YBSラジオ 『NNSプレゼンツ 909ミュージックアワーズ』より
※放送内容を再構成しています
ひだあやヒストリー
左伴 上かな? 下かな? 右かな? 左かな? うーん、そこはやっぱり左伴! はい、山梨県出身の左伴彩佳です!
エリー カワイイ! この自己紹介はご自分で考えたんですか?
左伴 チーム8に入ったときに自己紹介をみんなで決めよう、となって。私の自己紹介はメンバーのみんなと考えました。みんなのアイデアが詰まっていい自己紹介が出来たなって思います。覚えてもらいやすい自己紹介です。
エリー このコーナーではAKB48 チーム8の左伴彩佳さんがアイドルになるまでの道のりを、ここ山梨で辿っちゃおうと思います。ひだあやちゃんは2014年に「AKB48 チーム8全国一斉オーディション」の山梨オーディションに参加して、見事アイドルへの夢を掴んだわけですが、もともとオーディションに参加するきっかけは何だったんですか?
左伴 中学校3年生のときにオーディションを受けたんですけど、その2年くらい前からアイドルさんを見ていて「ああ、キラキラしていてスゴいな」って思っていて。あと私自身ダンスが好きだったので「ダンスを踊りたいな」って思っていた時にちょうど山梨県でオーディションがあることをCMで知ったんです。私はそんなに「やろう!」という感じではなくて迷っていたんですけど、親戚の方が「やってみなよ!」って言ってくれたんです。アイドルのオーディションを受けるのは初めてだったんですけど、勇気を出して挑戦して……今に至るという感じですね。
エリー もともとアイドルに興味があったんですか?
左伴 芸能界には興味があったんですけど、自分がアイドルになってキラキラできるとは思っていなかったですね。あの頃は勇気を出しました。それまでは音楽をかけて自己流ダンスを踊っているのが好きな、ちょっと変わったコだったので(笑)。
《放送後記》
―― 山梨を代表するAKB48メンバーになられたひだあやさん。やはり山梨のファンの方もいらっしゃいますよね。
左伴 はい。握手会では山梨の方も来てくれます。地元が同じということで気になって来てくれた方が「俺も山梨だよー」って言ってくれたり。やっぱ嬉しいですね。
―― 放送でもちょこっと触れられていましたが、山梨在住にしては、甲州弁(山梨の方言)が出ませんよね。
左伴 そうですよね、よく言われます。でも、周りも使わないんですよ。私の地域はそんなに使わないようなんです。おばあちゃんやお母さんもあまり使わないって言ってました。
―― ああ、世代や地域によっては使わないと言いますね。じゃあ「だっちもねえこん言っちょし(標準語で「何言ってんの」の意味)」みたいなベタな甲州弁は……。
左伴 絶対出てこないです!(笑) そういうのを聞くと「それ、山梨の方言なんだ!」って思うくらいで。チーム8のみんなは方言がすごく出るんですけど、私はたま~にです。甲州弁が出るとしたら「○○らー」「○○さー」(標準語で「○○なんだよね」の意味)とか語尾くらいですね。そのときは「今の方言?」って言われます。
―― でも、いろんな番組で「方言を聞かせてください」なんてくだりはよくあるので、メディア用に何個か甲州弁を覚えておかないと。
左伴 そうですよね(笑)。それはラジオをやっていて思いました。うん、これから甲州弁を勉強しよう!
オーディション
エリー オーディションを受けに行ったときは緊張したんじゃないですか?
左伴 めちゃくちゃ緊張しました! 「恋するフォーチュンクッキー」を歌う歌唱審査と、「会いたかった」を踊るダンス審査があったんです。ダンスは好きだったから出来たんですけど……歌唱審査が自分的にはすごくダメで。緊張して声が裏返っちゃったりしました。あのときは思い出しただけでイヤですね。
エリー 歌はそこまで自信がなかったんですか?
左伴 まったくなかったです! オーディションまでにお母さんとカラオケに行って、「恋するフォーチュンクッキー」を何回も練習したんですけど、本番はうまくいかなかったです。
エリー そのオーディション映像が残っています。ひだあやさんにはお知らせしていませんでしたが……その音声をお聴きください!
≪オーディション時の音声流れる≫
「左伴彩佳。中学3年生、15歳です。私の夢はチーム8に入ることです。私は持ち前の明るさで、変顔だったり面白いことをやってチームを明るい雰囲気にしたり、リーダーシップのある存在になりたいです。そして、AKB48さんのメンバーの一員として、ダンスや歌を今よりももっと努力をして、たくさんの人を笑顔と元気にしたいです」
エリー 今、オーディション当時に話していたようになっていますか?
左伴 持ち前の明るさで……んー、でもまあ、楽屋とかで変なこととかしてますね。みんなから"楽屋芸人"と呼ばれることもあります(笑)。自分では意識ないけど、そういうところは出ちゃっていると思います。リーダーシップは……発揮していますかね? 自分ではちょっと分からないです。
エリー 2014年のオーディションから4年以上経ちますが、自分で成長したな、と思われることはありますか?
左伴 考え方が大人になって、「これを頑張ったらファンの人が喜んでくれるからどんなに辛いことがあっても頑張ろう!」と思うようになりました。昔は結構ネガティブなとこもあったんですけど、最近は明るくポジティブ思考になったなって。そういうとこがこの4年間で変わりましたかね。
エリー 歌には自信がなかったと言われましたけど、今はどうですか?
左伴 唄うことは好きで、一人カラオケによく行くんですよ。それこそAKB48の歌を唄ったり。あと、踊ることが好きなので踊ったりしています。
エリー 1人で唄いながら踊る!?
左伴 踊ってます(笑)。だって、友達とかいると恥ずかしくて踊れないじゃないですか! あ、これは初めて言うかもしれない。
エリー オーディションの歌唱審査はどうでした?
左伴 めちゃくちゃ音痴でした!
エリー では、そちらも確認してみましょうか。
左伴 絶対くると思った(笑)。ホントにコレだけはやめてほしい!!
エリー では、2014年の歌唱審査の音声をお聴きください!
≪歌唱審査時の音声流れる≫
左伴 歌唱審査がいちばん緊張しました。「恋するフォーチュンクッキー」は、すごく思い出のある曲です。でも、このときを思い出しちゃうから一人カラオケでは歌わないですけど(笑)。でも、イベントとかツアーとかで歌わせていただくときは「あー、オーディションで歌った曲だ」って毎回思い浮かべながら唄っています。
エリー 実際アイドルになられて良かったな、と思います?
左伴 良かったとすごく思います。自分が前向きになれる機会がたくさんあるので。ステージに立ってたくさんの人に見てもらいながら踊って応援されることはすごく気持ちがいいし、握手会で「頑張ってね」と言われると次のステージへの励みになります。そこで自分の気持ちが変わってプラス思考になったんだと思います。
《放送後記》
―― デビュー前の音声、というレアなものが流れました。
左伴 それ、出るって知らなくて。めっちゃ恥ずかしかったです! 歌唱審査のとこなんかは「聞きたくないー!」ってなりました。でも、声もちゃんと裏返ってたし、間違ったことは言ってなかったなって(笑)。
―― やはり細かく覚えているものなんですね。
左伴 インパクトとして覚えてます(笑)。
―― 中3で「リーダーシップのある存在に」と言っていたところは、かなり堂々とされているな、と感じました。
左伴 たぶん、そのときは受かりたくて咄嗟に出た言葉なんだと思います。熱い気持ちがバッと出て。でも、改めて若い頃の声を聞いて「ああ、4年経って成長したな」って実感しました。
―― 将来的に、ご自身がチーム8のキャプテンになる姿は想像できますか?
左伴 う~ん……想像は出来ないですね。キャプテンになるためには自分のことだけを考えるのではなく、周りのメンバーを見ること、メンバーのことを考えることがいちばん必要になってくると思います。
―― 「大人になった」と発言されていましたが、それはアイドル活動ではどういう面で現れていますか?
左伴 私はチーム8では年上メンバーになるので、年下メンバーにダンスを教えたりとか。そういう面では大人らしいことをしているのかなと思います。
―― 一人カラオケ好きは今回、初公開エピソードだったんですね。
左伴 オフの日はカラオケボックスに閉じこもっていることがあるんです。歌の練習も兼ねて行くんですけど楽しくなっちゃって(笑)。初めは2時間設定なんですけど、長いときは1日中ひとりでいますね。
山口県代表・下尾みうからメッセージ
エリ-:今日はひだあやちゃんがYBSラジオでパーソナリティを務めるということで、チーム8・山口県代表の下尾みうさんからメッセージが届いています。お聴きください。
≪下尾みう(AKB48 チーム8・山口県代表)音声流れる≫
ひだあやー、こんばんわ。AKB48 チーム8の下尾みうでーす。ひだあやは私と同じところがあってヌケているところがあると思うんですよねー。だからいつも勝手に親近感がわいています。
ひだあやは、たまに話しているのを聞いていないときがあって。その聞いていないところが聞いて欲しいところだったりするので、ちゃんと話を聞いてほしいです! そしてひだあやは夜のテンションがスゴいです。いちどスイッチが入ってしまったら、チーム8でいちばん面白いんじゃないかな、って思っています。"楽屋芸人"なんだと思います。
あと「お互いに温泉へ行きたいね」って話しているので、これから温泉へ行ったり、カフェ巡りとかも出来たらなっています。ひだあや、大好きだよー! これからもよろしくね。絶対、今度遊びに行きましょうね。以上、下尾みうでした。
左伴 下尾は私より年下なんですけど、私も親近感があるメンバーです。下尾もヌケているところがあるから一緒にいて、いやすいんですよ。話しやすいし、落ち着くんですよね。
エリー お互い抜けているところに気づかず、話が進んでいることはありませんか?
左伴 あ、たぶんあると思います。自分たちが気づいてないだけで、周りから見たらそうなっていることはあると思いますね。
《放送後記》
―― ひだあやさんの特徴として"楽屋芸人"というワードは番組へのツイートでも多く見られました。
左伴 チーム8のメンバーは知っていますけど、スタッフさんがいるところで楽屋芸人の面は出していないと思います。「面白い!」って言われるときもあれば「めっちゃつまんないから、もう止めたほうがいいよ」と言われるときもあるので自分でもよくわからないんですよね(笑)。でも、ウケる・ウケないはあんまり気にしてないです。
【次回に続く】
(プロフィール)
左伴彩佳(ひだりとも・あやか)
1998年7月29日、山梨県出身。血液型A型。AKB48・チーム8、およびチームK兼任。2014年4月に山梨県代表メンバーとしてお披露目され、同年8月に劇場公演デビュー。ニックネームは「ひだあや」。特技はピアノ、フィギュアスケート。趣味はお菓子作り。
ツイッターアカウント @hidaaya_0729
(番組情報)
『NNSプレゼンツ 909 Music Hourz』(山梨放送)
YBSラジオのワイドFM開局記念特別番組 (土曜18:00~20:00)。毎月1回、話題のミュージシャン、文化人などをスペシャル・パーソナリティーに迎えて送る2時間生放送の音楽番組。
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