【BUBKA 2月号】欅坂46に逸材現る。 「欅坂46二期生/けやき坂46三期生『お見立て会』レポート」

武道館で行われた、欅坂46二期生とけやき坂46三期生のお見立て会は、「21人で欅坂46」という漢字欅のスタンスで変わらざるを得ないこと、ひらがなけやきの「ハッピーオーラ」が変わらずに愛され続けていくことを印象づける1日でもあった。

そして、グループ最強のキラーチューンでセンターに立った17歳の超新星に、新たな夢をみる。

13万分の1の少女

12月10日、欅坂46二期生9人とけやき坂46三期生1人のヴェールがついに剥がされた。

 この日満員の日本武道館にて行われた「お見立て会」では、10人の新メンバーがお披露目されたわけだが、そのことには一体どんな意味があるのだろうか?

 その意味を探る前に、どんなイベントだったかを説明する必要があるだろう。

 欅坂46の先輩たちも見守る中、定刻より5分遅れて「お見立て会」がスタート。まずは映像が流され、この夏に開催された「坂道合同オーディション」に応募した12万9182人の中から選ばれし民であることが伝えられる。この応募者数は驚異的だ。日本中のどのアイドルグループがオーディションを開催してもこの人数が集まることはない。合格率もまた天文学的な数値。乃木坂46を合わせると、合格者はわずか39人(その後、各グループに配属されなかったメンバーも約半数いる)。倍率は3400倍。どんな難関大学に入ることよりも狭き門を潜り抜けてきた、まさに精鋭中の精鋭なのだ。

 MCのオテンキのりが呼び込むとメンバーは一人ずつ登場。武元唯衣はブリッジを取り入れたダンスを披露し、田村保乃は関西弁で自己紹介をした。藤吉夏鈴は独自の世界観を替え歌で表現した。松田里奈が元銀行員だと話すと、会場はどっと沸いた。

 ひと通り自己紹介が終わると、のりがさらに個人にスポットを当てる。関有美子は渡辺梨加に憧れていて、握手会に何回か行ったことがあるという。松平璃子は「何も努力したことがない自分を変えたかった」のが応募のきっかけだと話した。「緊張しませんでした」と語った松田里奈以外はどの顔も緊張でこわばっていて、初々しさで溢れていた。

 開演から1時間少し経つと、いよいよ歌を披露することに。まずは『サイレントマジョリティー』。

漢字もひらがなも合わせて10人によるパフォーマンスだ。メンバーはこの日に向けて真剣にレッスンを積んできた。その成果を見せる瞬間がやって来た。

 ファンの注目は、「誰がセンターに立つのか」。これに尽きる。ここで真ん中に立ったのは、藤吉夏鈴だった。自己紹介からどこか目を引く存在ではあったが、堂々とセンターで歌うことになったのだ。

 この藤吉、実は本誌編集部とは因縁があるメンバーだ。最終オーディション当日、取材に訪れていたメディア勢はそれぞれの「推し」にメディア賞を与えている。この制度は、乃木坂46三期生の最終オーディションやAKB48のドラフト会議でも行われたことがあるものだが、今回もそれが踏襲された格好になった。何を隠そう、本誌が票を投じたのは藤吉夏鈴だったのだ。彼女を推したのは全26媒体中、本誌だけだった。


――レポートの続きは絶賛発売中のBUBKA 2月号にて!