【BUBKA 4月号】R-指定 (Creepy Nuts)イベントレポート『Rの異常な愛情 VOL.2 ――或る男の日本語ラップについての妄想――』
HIPHOPユニット:Creepy NutsのMCとして活躍するR‐指定。
ミュージシャンとして、「フリースタイルダンジョン」のモンスターとして(初代)、「オールナイトニッポン0(ZERO)」のパーソナリティとしてなど、八面六臂の活躍を見せる彼だが、日本語ラップの研究家としてもその見識は非常に高い。
その彼が日本語ラップを語り尽くすイヴェント「Rの異常な愛情 ──或る男の日本語ラップについての妄想──」の第2回目が開催!
MC漢のブギー・バック
――R‐指定(CreepyNuts)くんが自らの視点で日本語ラップを語り尽くすイベント『Rの異常な愛情』。初回(BUBKA3月号にレポート掲載)では、Rくんの「日本語ラップ自分史」を概論的に語って頂きましたが、第二回となる今回は、よりアーティストにフォーカスし、「SHINGO★西成」さんと「漢 a.k.a.GAMI」さんをピックアップし、日本語ラップを掘り下げて行ければと。
R‐指定 そもそも、このイヴェントはラッパーの地位向上を目指していて。ヒップホップの時代の流れの早さに負けず、もっと「クラシック」を残して、より多くの「クラシック」に注目を集められればと。その中で、日本語のラップを「話芸」と捉えた時に、「話芸としてのラップ」の代表である西のSHINGO★西成さん、東の漢 a.k.a. GAMIさんの二人にスポットを当てようと。
――いとうせいこうさんもラップは話芸の先端だと話していたんだけど、そもそもRくんが「話芸としてのラップ」に興味を持ったのは?
R‐指定 音楽として、音としてだけ格好いいラップも勿論好きだけど、「面白い話をする人のラップ」の方が、自分の中ではプライオリティが高くて。だから漫才や落語、ラジオを聴くような感覚でラップを聴いてる部分もあるなと、ハタチぐらいの時に思ったんですよね。自分の書くラップもそういう部分に影響されてると思うし、同世代のラッパーに勝つにはその部分を研ぎ澄ますべきかなとも考えていて。その上で、SHINGOさんと漢さんという、口語のラップと言うか、喋り口調に近いラップ・スタイルを持っていて、共通点もあれば異なった部分のあるこの二人を対比することで、話芸としてのラップに、今回は迫れたらなと。そもそも普段からSHINGOさんも漢さんも、あのラップのまんまの喋り方なんですよね。あんまり変わらない。
――会話が常にライミングしてるとか、音源のようにフロウしてるということではないけど、彼らの喋りの間や感触といった「グルーヴ」は、会話もラップもスゴく近い。
R‐指定 内容的にも日常会話がそのまま曲になってると感じさせられますね。
――イベントレポートの続きは絶賛発売中のBUBKA 4月号にて!
R-指定
1991年9月10日生まれ、27歳。大阪府堺市出身のラッパー。中学生で日本語ラップと出会い、リリックを書き始める。高2で足を踏み入れた梅田サイファーの影響でバトルやライブ活動を開始する。2012年、2013年、2014年の全国大会UMB GRAND CHAMPIONSHIPで優勝し全国3連覇を成し遂げる。テレビ『フリースタイルダンジョン』の初代モンスターとして活躍。現在はDJ松永と共に「Creepy Nuts」として活動中。
SHINGO☆西成
大阪は西成区、釜ヶ崎の三角公園近くの長屋で生まれ育つ。2005年EP『ゲットーの歌です(こんなんどうDEATH?)』、2007年には1stアルバム『Sprout』をリリース。以降、KREVAの作品などに参加し、その名前を高める。これまでに5枚のアルバムをリリース。最新作は『ここから・・・いまから』(2017年)。
漢 a.k.a. GAMI
2000年にMSCを結成し、2000年代初中期のアンダーグラウンド・ヒップホップを牽引。また自ら立ち上げたバトル「ULTIMATE MC BATTLE」は、現在のMCバトル・ブームの雛形となる。現在はバトル「KING OF KINGS」を主導。レーベル:9sari groupを主宰。ソロ/ユニットともに作品多数。
INFORMATION
4月12日(金)開催予定『R の異常な愛情 VOL.3』
場所:高田馬場BSホール
開場19:00 開演19:30
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