【BUBKA 5月号】番組プロデューサー長尾真が語る 「距離感」と「積極性」が生み出した日向坂46のアイデンティティ
『ひらがな推しという武器を持ったことで、彼女たちの個性がより前面に出たと同時に『乃木坂工事中』『欅って、書けない?』とは、似て非なる面白さとハッピーオーラをお茶の間に届けているように思う。
日曜深夜を彩る、坂道シリーズ3番組の冠番組プロデューサー・長尾真氏にその理由を聞いた。
アジャスト力
――乃木坂46における『乃木坂って、どこ?』(現『乃木坂工事中』)、欅坂46における『欅って、書けない?』と同じ形で、昨年4月からけやき坂46の冠番組『ひらがな推し』がスタートしました。当初この番組はどういう内容にしようと考えていましたか?
長尾 けやき坂46の運営スタッフから最初に言われたのは「けやき坂46で『乃木坂って、どこ?』みたいな番組を作りたい」ということでした。もちろん彼女たちを乃木坂46 のようにしたいわけではないんですけど、乃木坂46が始まったときにあった『乃木どこ』の空気感や世界観をけやき坂46でやりたいというところから、この番組は始まったんです。
――なるほど、そういうことだったんですね。
長尾 ええ。「あのときこれがあったから、今こうなったんだよね」っていう、カッコよく言えば伝説に残るような番組を作りたいというところがありました。特に乃木坂46、欅坂46に続く3番組目ですし、観ている側には普通のアイドル番組のひとつなのかもしれないんですけど、作る側にはそこにプラスして誰がMCで、どうメンバーを活かしていくのかというところで、若干アプローチは変えているつもりなんです。今の『乃木中』は観ていればわかると思うんですけど、乃木坂46の番組でありながらもバナナマンさんが中心になっていろんなメンバーの言動を拾っていく。『けやかけ』は土田さんと澤部さんが、欅坂46のメンバーをひとりずつ丁寧に活かしていく。で、オードリーさんがMCになって、最初はどうなるのかなと思ったんですね。というのも、2人はとてもシャイ(笑)なので、メンバーたちとの化学反応がどう起こるのかなと。でも、アイドルとここまで密にやってきた番組はあまりなかったと思うので、まずはけやき坂46を知ろうというところから入ってきてくれた。それもあって、オードリーさん目線で番組を作れたのは大きかったです。
――演者が変わるわけですから、仮に『乃木どこ』的なことをやろうとしても、おのずと違うものにもなりますし。
長尾 そうなんです。それに、『乃木どこ』から『乃木中』になり、『けやかけ』が始まってからの『ひらがな推し』なので、僕らスタッフも経験値が上がっているし、こういう子たちにはこういうことをやらせればいいということが何となくわかってきた。なので『ひらがな推し』は、ほかの2つの番組の良いところをプラスαとして持っている番組なのかもしれませんね。
――インタビューの続きは絶賛発売中のBUBKA 5月号にて!
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