【BUBKA 7月号】《乃木坂46『Sing Out!』総力特集》 齋藤飛鳥 インタビュー「齋藤飛鳥私観」

「孤独」と「過去」に向き合うこと。それが今の齋藤飛鳥に突きつけられた宿命のように思える。

「仲間の声が聞こえるか?」という『Sing Out!』の歌詞は、この2つに抗う…… または受け入れる彼女に対するエールのようにも聞こえるし、自分を客観的に見れる彼女にはすでにその答えも用意できているはずだ。

だからこそ、他の誰でもなく齋藤飛鳥本人に「齋藤飛鳥」についての話を聞きたい。

優しさを知って

――まずはニューシングル『Sing Out!』でのセンター選出、おめでとうございます。

齋藤 ありがとうございます。

――歌に関することでもダンスに関することでもなんでも構わないのですが、三度目の単独センターを務めるにあたって自分のなかで課題にしていたことはありますか?

齋藤 なんだろうな……振り付けのSeishiroさんは本当にすごい方なんですけど、いつも私たちのレベルに合わせて振りを考えていただいてると感じていて。でも今回の曲ではソロパートがあったりMVもグループ分けされていたから、Seishiroさん的に「これならできるかな?」じゃなくて「これをやってほしい!」というレベルのものができたらとは思っていました。だから、私も普段より早めに振り入れを始めたいってお願いをしていて。こういう意味を込めた振り付けをしているとか、こう見えたほうがいいからこういう踊り方をしてもらいたいとか、Seishiroさん本人と事前に話し合う場をもてたのでダンスに関してはちゃんとこだわりをもって取り組むことができたと思います。

――ダンスではどんな点に苦心しましたか?

齋藤 「この振りができない!」みたいなことよりも「あ、私は基礎がなってないんだ……」って気がついて。「いままでなにをしていたんだろう?」って気持ちになりました(苦笑)。そこを乗り越えるのが大変でしたね、どちらかというと。

――なるほど。

齋藤 MVの撮影本番ではもちろん振り付けで気をつけなくちゃいけないポイントもありましたけど、精神的なものをどう反映させていくか、そういう意識のほうが強かったですね。

――精神的なものというのは歌詞のメッセージをどうやってダンスに落とし込むか、みたいなことですか?

齋藤 そうですね。歌詞も伝えないといけないし、MVのイメージとして女性の力強さを表現したいというところもあったので、それはしっかり打ち出していきたいと意識していました。

――飛鳥さんは『Sing Out!』のマスコミ向け試聴会のインタビュー中、この曲が持つ魅力のひとつとして「チームであることの良さが含まれている」と話していました。『Sing Out!』のMVはまさにチームの結束力が問われるような作品だと思いますが、この撮影中に「チームであることの良さ」を実感するような瞬間はありましたか?

齋藤 最近、ちゃんとみんなとしゃべろうって決めたんですよ(笑)。そうすると意外とみんなしゃべってくれる……しゃべってくれるというか、みんなが「別に飛鳥に話しかけてもいいんだ!」って思ってくれたみたいで(笑)。だから、今回のMVの撮影ぐらいから他愛もない話をしているところに私もすっと入れてくれるみたいな状況になってきたんです。別になにを話すわけでもないんですけど、なんとなくその空間に一緒にいる機会が増えてきて。


――インタビュ―の続きは絶賛発売中のBUBKA 7月号にて!


さいとう・あすか
1998年8月10日生まれ、東京都出身。『裸足でSummer』『ジコチューで行こう!』に続き、今作『Sing Out!』で3作目のシングルセンターを務める、乃木坂46が誇る「センター・オブ・ジ・アースカ」。愛称は「あしゅ」。