【BUBKA 8月号】話題の著者に直撃取材!! BOOK RETURN 第9回 倉持由香 『グラビアアイドルの仕事論 打算と反骨のSNS プロデュース術』

ブブカがゲキ推しする“読んでほしい本”、その著者にインタビューする当企画。

第九回は、『グラビアアイドルの仕事論 打算と反骨のSNSプロデュース術』を上梓した倉持由香さんが登場。“無駄尻”にならないために、彼女が仕掛けてきた打算的な努力とは一体!?

成り上がりならぬ、尻上がりストーリーを実現させた倉持流プロデュース術&反骨心を聞いた――。

写真=倉持由香

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――本を読むと「お尻」ではなく、徹底して「尻」という単語に統一されています。「尻職人」として、本書の中でも「尻」という言葉にはこだわりが?

倉持 「尻職人」というキャッチコピー自体、自分で考えてネーミングしたんですけど、やっぱり「尻」の方がインパクトが強いんですよね。「お尻職人」よりも「尻職人」の方が映える! 活字になるとより一層メッセージ性が強いので、書籍も「尻」で統一したんですよ。

――以前、『うんこドリル』の取材をした際に、編集部内で「うんこ」か「うんち」にするか議論があったそうなんですけど、「やっぱりうんこだろう」ということで、今の爆発的大ヒットがあるんですよね。

倉持 すごい分かります! やっぱりインパクトって大事。知らない人が見たときに、「何!?」って思わせるようなフックのある言葉が欠かせませんからね。

――そもそも倉持さんは、当初は大きなお尻にコンプレックスがあったんですよね?

倉持 嫌いでした(苦笑)。でも、なじみのカメラマンさんから、「もっちーは大きなお尻を武器にした方がいい。出さなかったら、ただの無駄尻だよ!」って言われたんです。

――「ただの無駄尻だよ!」って言葉もすごいですね。

倉持 それが2013年の出来事だったんですけど、そこから尻を武器にしようと。当時のグラビア界の尻市場は、秋山莉奈さんの「オシリーナ」が一人勝ち状態。真正面からぶつかっても勝てないから、かわいい系やフェミニン系のネーミングではなく、「尻職人」で挑もうと。このフレーズだったら、違う山に登れるんじゃないかって考えたんです。

――2010年代中盤は、童顔巨乳が一大マーケットだったこともあり、キャッチフレーズもかわいいものが多かった。その中で、いきなり「尻職人」を名乗られたら、気にならないわけがない(笑)。そういった戦略論って、いつごろから考え始めたんですか?

倉持 前の事務所に入ったときからなので、2006年くらいですね。事務所に住み込みで働くといった相当変わった事務所だったんですけど、全然グラビアの仕事がなかったんですよ。HPの作成をさせられたり、先輩と一緒にあいさつ回りをしたり……。「このままでは売れるわけがない」と思って、独学でフォトショップを勉強したり、スティッカムでスクール水着を着て「大魔界村」の実況プレイをしたりするようになりました。

――ニコニコ動画のサービスが開始される以前に、よくそんな無茶苦茶なことを考えましたね。鎧を着たアーサーがダメージ受けて裸体になっている状態で実況プレイをしているようなものですよ……ヒリヒリ感がすごい。

倉持 ホント、あと一回ダメージを喰らったら白骨化するみたいな状況です(笑)。でも、じっとしているくらいだったら、トライ&エラーをした方がいいなって。結果的に、そのときの経験が、今に活きていると感じますね。


――インタビュ―の続きは絶賛発売中のBUBKA 8月号にて!


くらもち・ゆか
1991年千葉県生まれ。GPR所属。コンプレックスであったお尻を「100cmのもっちりヒップ」のキャッチコピーの下に推し始め、美尻を強調した自画撮りをTwitterへ投稿する「尻職人」として注目を集める。さらに「#グラドル自画撮り部」を立ち上げ、グラビアアイドルたちが同ハッシュタグを付けて自画撮りをSNSに投稿するムーブメントを生み出した。グラビアアイドルとして活躍する傍らミスiD2018の審査員を務めるなど、プロデュース活動にも携わる。