【BUBKA 11月号】 話題の著者に直撃取材! BOOK RETURN 第12回 掟ポルシェ 『豪傑っぽいの好き』
ブブカがゲキ推しする“読んでほしい本”、その著者にインタビューする当企画。
第12回は、『豪傑っぽいの好き』を上梓した掟ポルシェ氏が登場。ゴシップ誌時代のBUBKA 誌面で数々の伝説を生み出してきた同氏が語る“豪傑っぽい”とは──。
奇人変人が狂い咲きしていた00年代前半を、テキトーに総括&フラッシュバック!
写真=山﨑凌
絶滅危惧種たち
――『豪傑っぽいの好き』は、2007年から2012年まで『パチスロ必勝ガイドNEO』で書かれていたコラムを書籍化したものです。この時代は、まだまだこんな豪傑の皆さんがいたんだなと、しみじみしてしまいました(笑)。
掟 豪傑っていうか、要はキ●ガイの体の良い言い換えですよね。そもそも俺、普通の人の顔が覚えられないの。それにもかかわらず、「私のこと覚えてます?」みたいに言ってくる人がいるでしょ。覚えてるわけないだろって! ただでさえ記憶力が悪いのに、なんでお前みたいな特徴ゼロ人間のことを覚えてるんだよ!(笑) ところが! この本に登場するキ●ガイ……じゃなかった豪傑さんたちは頭がおかしいから(もちろんいい意味で!)、記憶する以前の問題でトラウマレベルで脳裏に焼き付いちゃう。ショック体験しか記憶できない自分の脳みそを恨んでます!
――たしかに、『豪傑っぽいの好き』に綴られている登場人物のエピソードを読むと、普通のことを覚える気がなくなりますね。
掟 そうなんだよ。ただ、『パチスロ必勝ガイドNEO』で書いていた当時は、「パチスロ専門誌のコラムなんてパチスロやらなきゃ絶〜対っ読まねえ! 何書いても大丈夫っしょ」と高を括っていたこともあって、ご本人に完全無許可で豪傑エピソードを好き勝手に書きトバしてたけど、まさかのこれ、一冊の本になっちゃったでしょ。早速、とある豪傑の方から連絡が来て、「掟さん、あれ、書いちゃダメ! バレたら殺される……でも一冊送って!」って。どっちなんだよ! といううれしい感想を早速いただいております!
――ハハハハハ! 吉田豪さんもTwitterで上げていましたけど、紀伊國屋書店新宿本店では、『豪傑っぽいの好き』が許永中とマリファナに挟まれて平積みされていました。
掟 反社枠ね! 「今の時代はアウト〜!」的なアイコンとして、俺の本や許永中の本が並んでて、流石は紀伊國屋書店さん抜群の面陳力! おちんちんに毛が生えていない人は買っちゃダメな本!
――(笑)。掟さんも十分狂ったことをし続けている印象しかないんですけど、この時代を生きた者としてやっぱり豪傑が多かったと感じるものですか?
掟 あの当時は、変な人がたくさんいたよね。20世紀の名残が、まだギリギリあった時代。インターネットもまだ一般に届くまで盛んではなかったから、他人が何かをすることに対して、咎める人なんてほとんどいなかった。生きたいように生きている人がまだまだ世の中にたくさんいて、歯止めが利かない人が歯止めが利かないが故に、面白がられて仕事になっていた特殊な時代だと思いますね。
――インタビュ―の続きは絶賛発売中のBUBKA11月号にて!
おきてポルシェ
1968年北海道生。1997年、男気啓蒙ニューウェイヴバンド「ロマンポルシェ。」のVo.&説教担当としてデビューし、これまで『男は橋を使わない』他、8枚のCDをリリース。近年では、ひとり打ち込みデスメタル「ド・ロドロシテル」での音楽活動、ピッチを一切合わせないアイドル曲オンリーDJとしても活躍。また、男の曲がった価値観を力業で文章化したコラム著述業、アイドルイベント司会を手がけるほか、頼まれれば法に触れない範囲で大体のことはやる。主な著書に『男の!ヤバすぎバイト列伝』(リットー・ミュージック刊)などがある。
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