【BUBKA 3月号】『MONSTER IDOL』発「豆柴の大群」衝撃のデビュー! WACKなりの勝ち上がり方 渡辺淳之介×吉田豪
人気テレビ番組『水曜日のダウンタウン』で放送され、瞬く間に話題となった番組内企画『MONSTER IDOL』。安田大サーカス・クロちゃんがプロデューサーに就任し、あらゆる権力を行使することにより、毎回の放送直後はネット上を中心に様々な炎上騒動が起きた。そんないわくつきの企画から生まれたグループ・豆柴の大群が爆発的なブレイク。彼女たちのプロデュースをクロちゃんから引き継いだBiSHらを擁する事務所・WACKの渡辺淳之介に今回の騒動、現在のアイドルシーンについて吉田豪が迫る。
今の世相的に叩かれやすかった
吉田 いやー、本当に地上波恐るべしですね!
渡辺 ホントそうなんですよ(笑)。
吉田 そもそも『MONSTER IDOL』というか豆柴の大群のプロジェクトは、どうやって始まったんですか。
渡辺 藤井健太郎さん(『水曜日のダウンタウン』ディレクター)とは友人だったので、ただ何の気無しに飲んでて「なんか絡めたらいいよね」ぐらいの感じでお話してたら、後日突然電話がかかってきて「一緒にオーディションやろうよ」と。
吉田 それほど期待もしないで話が始まって。
渡辺 『ラストアイドル』とか『青春高校3年C組』とかのアイドルのオーディションモノって、言ってしまえば市民権は得てないじゃないですか。だったので、今回の反響にはホントにびっくりしてるというか。
吉田 ボクがよく言うのが「テレビは終わった」とか言われがちですけど、腐ってもテレビで。だって、WACKの歴史をあっさりと塗り替えてしまう記録を作っちゃったわけですもんね。
渡辺 いや、ホントにそうで。だからこそ今、一番心配してるのが「一発屋で終わらないか」ということで。テレビでうまくいくとだいたい一発で終わるので、そこをどうやって終わらせないかっていう。
吉田 最初にテレビコンテンツとして完成してしまえば、どうしてもテレビに左右されちゃうじゃないですか。
渡辺 そう思います。
吉田 だからこそ、グループが誕生したらクロちゃんを外して、自社でやっていく計画ではあったんですか?(デビューシングル『りスタート』はクロちゃんプロデューサー続行・解任・解任&罰ver.の3種発売された)
渡辺 いろんな噂も流れてますけど(笑)。そもそも『MONSTER IDOL』は、WACKのオーディションに来ている子を対象としていたので、合格後はウチ(WACK)に所属することが決まっていました。クロちゃんプロデュース続行か解任かはオンエアまで僕も結果はわからなかった。たしか8月末ぐらいから録っているんですけど、放送は11月から始まって。最初は言っても「クロちゃんキモい」ぐらいで、メンバーたちがあんまりフォーカスされていなかったじゃないですか。
吉田 はいはい。Twitterの反応もそんな感じで。
渡辺 もともとTwitterのアカウントがあったハナエモンスターを見ていても、フォロワー数は微増するぐらい。「やっぱり、そんなにメンバーには興味ないかな」ぐらいの感覚ではあったんです。でも、放送を重ねるごとにメンバーにフィーチャーされていき、それに従ってお客さんも彼女たちに注目してくれて、メンバーが決まった瞬間に人気が爆発して、っていう流れでした。だから最初、その爆発的な盛り上がりにどう対処していいかわからなかったです。
吉田 いわゆる「クロちゃんの気持ち悪さ」っていうのはずっと番組が取り上げてきましたけど、今回が初めて世間で問題視されるレベルの状態にはなりましたね。
――インタビュ―の続きは絶賛発売中のBUBKA3月号にて!
吉田豪(よしだ・ごう)
1970年、東京都生まれ。プロインタビュアー/プロ書評家/コラムニスト。編集プロダクションを経て『紙のプロレス』編集部に参加。そこでのインタビュー記事などが評判となり多方面で執筆を開始する。雑誌・新聞に多数の連載を抱えるほか、様々なメディアにて活躍中。今までに格闘家、プロレスラー、アイドル、芸能人、政治家と、その取材対象は多岐にわたる。
渡辺淳之介(わたなべ・じゅんのすけ)1984年、東京都生まれ。株式会社WACK代表取締役。高校中退後、大学入試資格検定を取得して早稲田大学に現役で入学。卒業後、つばさレコーズに入社し、A&RとしてBiSなどの活動に携わる。2014年に株式会社WACKを設立し、音楽プロデュース、マネージメント、宣伝まで幅広く活躍。アパレルブランド「NEGLECT ADULT PATiENTS」も立ち上げている。
0コメント