【BUBKA6月号】乃木坂46インタビュー傑作選 齋藤飛鳥×秋元真夏「2016年夏の人間宣言」

彼女たちは自分の言葉で、たくさんのことを僕たちに伝えてくれた。

エースとなった彼女が支え合い憧れた特別な仲間たちの存在。

田舎の少女が些細なきっかけでアイドルになった嘘のような本当の話。

誰よりも勝気なあの子の今へと繋がる原体験。

一皮剥けた今、思い描く野望と強い信念。

ナチュラルとサイボーグ、正反対だけど完璧な二人のアイドル像。

「天才」がこの場所で出会った「真の天才」。

宇宙人たちによる異次元すぎる感性。

メンバー全員から「いいやつ」と愛される3人の共通点。

「前世で一度会ったことがある」と確信する美しい関係性。

今まで『BUBKA』が行ってきた数え切れないほど多くのインタビュー。

その中から「これは面白い! 」と、自信を持ってオススメできる11本を皆さんにお届けします。

▼収録号/2016年11月号

涙の理由は?

――『真夏の全国ツアー2016』の全日程を終えての率直な感想から聞かせてもらえますか?

齋藤 センターに選ばれたとき、いちばんの不安要素が全国ツアーだったんです。毎年全国ツアーをやらせてもらっているけど、去年よりも上のものを届けたいっていうのは毎回みんな意識して取り組んでいて。そんなタイミングで私がセンターとしてツアーを回ることになって……うーん、すごく楽しかったんですけど、いままでのツアーのなかではいちばんいろんなことを考えましたね。

――飛鳥さんはツアー最終公演の最後、センターを務めた『裸足でSummer』が始まってすぐに感極まっていましたね。

齋藤 私はふだんあまり悩み事を相談しないタイプなんですよ。でも、地方公演のあいだは誰かに相談をしたくなるぐらいにいろいろな悩みを抱えながらやっていて。そんななかで地方公演が終わって私の役目も一区切りして、神宮球場の3日間はまた別物のバースデーライブだから不安やプレッシャーもそんなになかったんです。でも、『裸足でSummer』が始まる直前に私がセンターに立つまでの経緯をまとめた映像を流してもらって、もうその時点で申し訳ないやらありがたいやらでぐちゃぐちゃになってしまって。しかもステージに出て行ったら、いままで見てきたなかでもいちばんっていうぐらいにファンのみなさんが一生懸命タオルを掲げてくれていて……私は幸せ者だなって思いました。地方公演ではネガティブな気持ちから流れてしまった涙が多かったけど、あのときはうれしい涙でしたね。

――曲が終わったあとには、言葉につまるほど込み上げてくるものがあったようで。

齋藤 いまになってあの時のことを思い返してみると、涙で言葉が出ないってすごくかっこ悪いなって(笑)。

秋元 そんなことないよ! 飛鳥が泣いてるってわかった瞬間、みんな動揺して振り付けがぎくしゃくしちゃったんだから(笑)。

齋藤 アハハハハ。でもしゃべらなくて良かったのかなって思ってます、逆に。

――確かに、たくさん言葉を重ねていくよりも雄弁な涙だったかもしれません。そんな飛鳥さんの精神的な支えとして、もはや秋元さんの存在は欠かせないものになっていますよね。飛鳥さんは仙台公演のMCで「真夏の優しさには本当に助けられています」と話していました。

齋藤 もともと私はネガティブだから不安やプレッシャーはずっと抱えた状態ではあったんですけど、でも誰かに言うほどではなかったし、言うのもダサいから自分のなかに留めていたんです。ただ、一度だけどうしても我慢できなくなっちゃったときがあって。なにかの収録のあとに楽屋でひとりで泣いていたんですね。そうしたら真夏が寄ってきて励ましてくれて。そのあとにちょっと時間があったから真夏とマネージャーさんと3人で軽くご飯に行って、そこでいろいろと吐き出して聞いてもらってすっきりできたんです。前から真夏は誰にでも優しいし、私がセンターに決まったときからもずっと優しい言葉をかけ続けてくれていたんですけど、そこで話を聞いてもらったときに「あ、真夏には言えるな」と思って。それから真夏にだけ話したりとか、言わなくてもなにかあったら目が合ったりとか(笑)。


――インタビュ―の続きは絶賛発売中のBUBKA6月号にて!


さいとう・あすか
1998年8月10日生まれ、東京都出身。マイウェイを歩み、愛の歌を世界へ届ける裸足の旅人・アシュナフキン。ラジオで学んだ英語力を駆使して7つの海を飛び回り、牛肉にかぶりつく。好きな肉の部位はいちぼ。愛称は「あしゅ」。

あきもと・まなつ
1993年8月20日生まれ、埼玉県出身。バラエティで結果を残すアベレージヒッターで、墨谷二中の歴代主将で言うと完全に丸井タイプの2代目キャプテン。天敵・黒石さんとは誕生日ケーキの大きさを競って毎年揉める。愛称は「まなったん」。