【BUBKA9月号】長尾真 番組プロデューサーインタビュー

「できること」が制約される局面で選んだのは、これまでやってきたように、メンバーの「やりたい」という意思を電視台で形にすること。全力投球された「いまできることをやろう」という肯定的なメッセージは、間違いなく画面の向こうまで届いた。メンバーと作り手が一体となって奮闘と試行錯誤を続けた特別な3日間。かつてない挑戦の全貌を番組プロデューサーに訊いた。

地獄なのに楽しい

――今回は40ページ以上「乃木坂46時間TV」の特集を組みます!

長尾 そんなにですか! とにかく大変でした! 過去の「46時間TV」で打ち合わせは、メンバーと対面でできたんですけど、今回はほとんどがリモートだったんです。ウチのスタッフを振り分けて各メンバーの担当を決めて、何度も何度もリモートで打ち合わせをしたんですけど、やっぱり実際に会って話した時の空気で伝わってくるものってあるじゃないですか。メンバーのやる気とか熱意とか。それがあったら、もっと内容を詰めることがでたんですか?

長尾 まずメンバーから案を吸い上げます。どうすれば自分が輝けるかということをメンバーが考えて、僕たちがアドバイスをしていくという流れです。僕たちもメンバーとは長年付き合ってきて、それぞれの個性を把握しているところもあるので、「こうしたほうがいいんじゃない?」と思うところは、メンバーと相談して決めていく感じですね。もちろん予算の関係やコロナ禍で街ブラ的なものはできないこともありますから。

――メンバー主導で企画を決めていく理由とは?

長尾 僕たちがメンバーに企画を押しつけるのは違うと。「46時間TV」をやる意味がないと思っているからです。まず、番組自体に大きなテーマがないところからスタートしているんですよ。

――「愛は地球を救う」とか、そういった大義がないですよね。

長尾 そうです。番組ですから、僕らが手掛ける部分ももちろんあります。でも、メンバーがどうセルフプロモーションできるか。そこが大事な番組なんです。そこには「自分」とか「意志」がないといけないですよね。


ーーインタビューの続きは絶賛発売中のBUBUKA9月号にて!