【BUBKA9月号】田村潔司とUチューブ時代 「前田さんの前だとUWFの新弟子時代に戻る」

前田日明や船木誠勝といったUWFレジェンドたちがYouTubeで在りし日を語る時代になっても、対立や忠誠心が絡み合うデリケートな人間模様は今も変わらない。『一人UWF放送室』と題したチャンネルから動画投稿を続ける田村潔司に〝Uチューブ〞界隈の最新事情を訊いた。

 写真提供=平工幸雄


前田さんと坂田

――田村さん、最近はすっかりユーチューバーですよね。

田村 はいはい。底辺ユーチューバーだけどね(笑)。

――自称・底辺ユーチューバー(笑)。

田村 すごい人がたくさんいる中で、俺なんかまだまだ全然だから。

――YouTubeを始めようと思ったきっかけは、なんだったんですか?

田村 もともと俺はブログを書いていて、3年間ほぼ毎日更新で900記事以上書いてたのよ。で、このままブログでもいいかと思ってたんだけど、一度YouTubeをやってみるのもいいかなって感じで、2019年6月14日に第一発目を配信したんだよね。

――じゃあ、始めてから1年経ったくらいなんですね。

田村 そう。何事も最初は勉強だと思って、とりあえず毎日更新を目指して、1年間で300本くらい上げたのかな。

――かなりのペースであげてたんですね。

田村 俺のYouTube見てないでしょ?(笑)。

――いやいや、たまに見てますよ。ちゃんとチャンネル登録はしてますから(笑)。

田村 まあ、こっちも1年間やってみたけど、まだまだ方向性の答えが出ないというか。山登りでいえば1合目ぐらいかなっていう。

――まだ山道に入ったばかりくらいだと。でも、ベテランのプロレスラーでもいろんな人がYouTubeを始めてますよね。

田村 長州(力)さん、前田(日明)さんとかね。船木(誠勝)さんはわりと始めるのが早かった。だから、けっこう昭和のプロレスファンが見てるんじゃないかな。

――前田さんは、元リングスの選手をゲストに呼んだりしてますけど、田村さんにオファーはないんですか?

田村 う〜ん、ない! ……直接的にはないな。

――「直接的に」って、どういうことですか?

田村 この部分は、俺の勝手な妄想と憶測ね。昔のリングスのスタッフから、他愛もないメールが来たのよ。

――探りを入れるような感じですかね(笑)。

田村 それはわからないけど(笑)。ただ、「なんで、このタイミングでいきなり連絡してくるんだろう?」と思って、そのまま返信するの忘れてそれっきりなんだけど。で、ここは俺の勝手な妄想と憶測で「点」をつなげると、またややこしくなるから「オファーは来てない」。

――タイミング的にいうと、明らかにYouTubeの話っぽいですけどね(笑)。

田村 でも、ちょうど同じ時期に坂田(亘)から連絡があって、「前田さんのYouTubeチャンネルから要請があったんです」って言ってたんだよね。


ーーインタビューの続きは絶賛発売中のBUBUKA9月号にて!


たむら・きよし
1969年12月17日生まれ、岡山県出身。1988年に第2次UWFに入団。翌年の鈴木実(現・みのる)戦でデビュー。その後UWFインターナショナルに移籍。95年にはK-1のリングに上がり、パトリック・スミスと対戦。96年にはリングスに移籍し、02年にはPRIDEに参戦するなど、総合格闘技界でも活躍した「孤高の天才」。そして2000年に総合格闘技ジム・U-FILE CAMPを設立し、自ら代表をつとめる。