【BUBKA11月号】ノーナ・リーヴス西寺郷太が語る「J.Y. Parkと韓国エンタメ」

今年1月から徐々に日本中の耳目をさらった韓国発のオーディション番組『Nizi Project』=通称・虹プロ。近年のK-POPブームだけが番組人気の要因ではなく、仕掛け人であるJ.Y. Parkという存在も大きい。虹プロをはじめ、なぜ今韓国のポップカルチャーがここまで注目されるのか? 時代のキーマンであるJ.Y. Parkを切り口に、彼と非常に共通項が多い西寺郷太に話を聞いた。

二人の共通点

――今回は『Nizi Project』で大注目を浴びている韓国のプロデューサー・JY.Parkさん並びにK-POPについて語っていただこうと思ってお呼びしました。というのも(西寺)郷太さんがパーソナリティを務める「西寺郷太のGOTOWN Podcast」でK-POPについて取り上げていたのが、この企画を立ち上げたきっかけになっているんです。ゲストのK -POPゆりこさんが「郷太さんとJ.Y.Parkさんには共通点が多すぎる」と話していたじゃないですか。

西寺 言ってもらいましたね(笑)。

――現役アーティストでありながら色んなアイドルやアーティストに楽曲提供をしている仕事のスタンスもそうですし、何よりお二人が好きだと公言しているアーティストがジョージ・マイケル、マイケル・ジャクソン、プリンスというのも一致している。K -POPを世界に広めている仕掛け人と、一番近い感性を持っているのは西寺郷太なのでは、と。

西寺 僕はこれまでに25年近くプロの音楽家としてやって来ましたけど、確かにマイケル・ジャクソンとジョージ・マイケルとプリンスの3 人をmost favorite artistとして挙げているミュージシャンに会ったことがなかったんです。言われてみればJ.Y.Parkさんと僕はやってることも似てるし、音楽の感性も似てると思います。現時点までに社会に与えているインパクトは全然違いますけどね(笑)。とは言え、この15年ぐらい僕が女性・男性アイドルに作ってきたような曲のエッセンスというか、ポイントはJ.Y.Parkさんとすごく同じ材料から料理を作っているっていう印象があります。タイ料理を例に挙げるとすれば、マイケル、プリンス、ジョージってある種パクチーみたいなものだと思うんですよ。タイ料理が好きな人にとっては、絶対にないとダメっていう食材やクセのある香りではある。だけどそれを美味しいと思ったことがない人からしたら、ちょっと敬遠する存在なわけです。だからこそ、僕と同じような感覚でアメリカンポップスやイギリスの音楽を聴いていた人っていうのは、日本よりも韓国のほうが多いんだなって。それを今のK-POPを聴いてて感じますね。よりダンサブルなんですよね。


――インタビューの続きは絶賛発売中のBUBKA11月号にて!


にしでら・ごうた 
1973年、東京都生まれ京都府育ち。NONA REEVES(ノーナ・リーヴス)のシンガー、メインソングライター。音楽プロデューサー、作詞・作曲家としても数多くのアーティスト楽曲に携わる。日本屈指の音楽研究家としても知られ、テレビ・ラジオ出演、雑誌連載などで精力的に活動。著書に『新しい「マイケル・ジャクソン」の教科書』『噂のメロディ・メイカー』『始めるノートメソッド』など。