【BUBKA11月号】アニメ兄弟 第2回 アニメ作りで大事なこと ゲスト=水島精二(アニメ監督)
早くもアニメ業界の超大物・水島精二監督がやってきた! 気軽に呼びすぎ!いつでも過去作品が観られる今だからこそ聞ける『ガンダム00』や『鋼の錬金術師』の制作背景、そして最新作と監督の心境の変化といった重要情報も!?
地続きの世界
編集部・並木(以下、並) あの……本当にすみません、こんな連載に。しかも題字まで書いてもらっちゃって。
水島精二監督(以下、水) いえいえ。でもさ、呼ぶの早くない?
スタイリスト森(以下、森) 2回に1回ぐらい呼ぶんで。よろしくです! それに、社歴で言えばオレの方が精二さんより早いから先輩だし(笑)。
水 森先輩!って、トータル何回出ることになるんだよ(笑)。
並 監督は森くんと同じ一二三(ヒフミ)という事務所に所属しているんですよね。
森 精二さんってずっとフリーだったんですか?
水 一二三に入るまではね。最初は撮影の会社に就職して、その後はサンライズに入って半年だけ契約社員。で、その後にセタっていう『スーパーリアル麻雀』とかを作ってた会社に何年か在籍してたんだけど、そこからはフリーの演出家になって。
並 『スーパーリアル麻雀』!
水 30歳になるかならないくらいだったかなぁ。『ジェネレイターガウル』で初監督した時が31歳だったはずだから。
森 最近、サブスクで『スレイヤーズ』観てたんだけど、絵コンテで精二さんの名前が出てきておーっ!って。その後『シャーマンキング』観たら精二さんが監督で、本当にやってる!って思って。
水 やってるよ!(笑)
森 そもそも最初は制作進行とか絵コンテを担当してて、どういうきっかけで監督をできるようになるものなんですか?
水 監督やりませんかって話がくるんですよ。『ジェネレイターガウル』の頃って、ワンクールの深夜アニメがめちゃくちゃ増えてたんだよね。企画を立てたのは絵描きの人だったんだけど、その人が監督をやるわけにはいかないから、若くて活きの良い監督はいないかってなってたみたいなんです。ちょうどその前に『新世紀エヴァンゲリオン』のTVシリーズで演出をやってて、その時に制作のタツノコプロの若い人たちと仲良くなってたから、「この人体力あるし面白いから向いてると思います」って紹介されて。
並 やっぱり体力が大事なんですね(笑)。
水 大事ですよ! それで、「うちのプロデューサーが今すすめてる企画で相談したいみたいで」って聞いて、行ったら簡単な企画書を渡されて読んで、自分だったらこうやります、ああやりますって適当なことを話してたの(笑)。そしたら、終わりがけに「監督やりませんか?」って。
森 何が決め手だったんですかね?
水 それは……賭けじゃない? 結局監督って現場を引っ張らないといけないわけだから、アイデアが出てくるとかレスポンスがいいとか、あとはやる気があるとか体力がありそうかとか、そういうのを話しながら見られるわけよ。それをふまえて、とりあえずふってみるかという判断なんだろうね。
――インタビューの続きは絶賛発売中のBUBKA11月号にて!
並木愼一郎
編集ネームはゾンビーノ。現在は乃木坂46をはじめアイドル全般の企画を担当。2017年には女性声優メインのグラビア&インタビュー誌『VOICEBRODY』(弊社刊)を立ち上げる。小学生時代はあかほりさとる作品にハマり、日々イラストを模写していた。
森俊輔1987年10月1日生まれ。Hifumi,inc.所属のスタイリスト。乃木坂46の衣装製作や数多くのアイドルのスタイリングを務める。近年では物語フェスでステージ衣装をデザインしたり様々なアニメ作品にも関わっている。担当編集の並木とはほぼ毎日電話をする仲。
水島精二
1966年1月28日生まれ。Hifumi,inc.所属のアニメーション監督。1987年より数々のアニメ作品制作に携わり、現在も第一線で活躍中。2015年には第20回アニメーション神戸賞・個人賞を受賞。2020年秋放送開始のTVアニメ『D4DJ First MIX』ではアニメの監督と、作中ユニットのPhoton Maidenの音楽プロデューサーを兼任する。
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