【BUBKA2月号】輝け!BUBKAアワード2020-2021 中溝康隆(プロ野球死亡遊戯)

炎上上等で突き進む青春ドラマ

阿部慎之助2軍監督の闘魂コメント

 令和の球界で昭和の青春ドラマが始まった。阿部慎之助、41歳。現役時代は年俸6億円の最強捕手として君臨した男は、昨季限りで引退して巨人2軍監督に就任した。自ら昭和の頃に学んだいい部分は取り入れ、悪い部分は排除すると宣言しての指導法は常に賛否両論、炎上上等だ。そんな愛と涙と根性の阿部2軍監督闘魂コメント&ムーブ集ベスト5をスポーツ報知を参考に振り返ってみよう。

 まず第5位は春季キャンプ中の2月、紅白戦で四球を連発した19歳の直江大輔投手に「フォアボールじゃなくて、声出せよー! この野郎!」なんて猛ゲキ。試合後に鬼の懲罰ノックを浴びせた。感情むきだしの闘魂注入。我々もスカしたオシャレカフェで「サラダじゃなくて、白米出せよー!」的な応用で使いたい。

 第4位はイスラエル・モタ外野手へ贈る言葉、「ぶっ飛ばしてやろうかと思った」(ド直球)。育成選手から支配下を勝ち取った愛弟子が1軍のオープン戦で6打席連続三振と苦しむ最中、現代社会ではあまり聞かなくなったパワーワードが出る。「今までのハングリーさがなくなった瞬間に、もっと打てなくなる」と喝を入れるも、モタはモタモタしていたらシーズン終了後に悲しみの解雇となった。


ーーインタビューの続きは絶賛発売中のBUBKA2月号にて!


なかみぞ・やすたか(プロ野球死亡遊戯)  
1979年埼玉県生まれ。大阪芸術大学映像学科卒。ライター兼デザイナー。2010年10月より開設したブログ『プロ野球死亡遊戯』は現役選手の間でも話題に。『文春野球コラムペナントレース2017』では巨人担当として初代日本一に輝いた。主な著書に『令和の巨人軍』(新潮新書)がある。