【BUBKA3月号】吉田豪インタビュー 証言モーヲタ~彼らが熱く狂っていた時代~ vol.09 有馬岳彦

プロインタビュアー吉田豪が、モーヲタたちが熱く狂っていた時代について、モーヲタ自身に直撃する濃厚インタビュー連載。今回のゲストは、これまでの本コーナーのインタビューでもたびたび言及され、映画『あの頃。』にもモデルになった人物が登場する有名ヲタの“サムライ”こと有馬岳彦さん。「たぶんあの頃よりいまのほうが狂ってる」と語る現役ヲタの有馬さんの“あの頃”は、どんなものだったのでしょうか?

ヲタのトークライブを開いた

――過去のこの連載は読みました?

有馬 くぼたん(久保内信行)の読んだんですけど、半分くらいは「そうだったかな?」っていうのと、残りはたぶん覚えてないんですよ。

――有馬くんは覚えてないことが多そうだから、取材が成立するのかが心配ではあって。

有馬 うん、くぼたんの家の風呂に入ったとか覚えてないですからね。それ以前のは読んでないですけど、コンバットRECさんもけっこう僕のこと言ってたとか聞きました。

――ほぼ毎回名前は出るけど、そのときは諸事情で読めなかったわけですかね。『BUBKA』の差し入れがなかったから(笑)。

有馬 ハハハハハハ! はい。……っていうか今日の取材は昔の話がテーマなんですか?

――主に現在、常識的な感じになっている人たちの気が狂ってた時代ですね。まあ、有馬くんはまだ狂い続けてるかもしれないけど。

有馬 ああ、宇多丸さんとかですね。僕はたぶんあの頃よりいまのほうが狂ってる(笑)。

――まずモーニング娘。との出会いは?

有馬 僕、アナログ盤を集めてるじゃないですか。いまは諸事情で親が全部売っちゃいましたけど。それで50万円ぐらい入ったんで僕はいま金銭的に潤ってて、それでハロコンに行けて(稲場)愛香にも会えたんです! 

――最近の話はしないで大丈夫です!

有馬 ……それで、いつものように下北沢のディスクユニオンに行ったらたまたま『LOVEマシーン』のアナログが売ってたんですよ。それまで僕は90年代に出たアイドルのアナログはほぼ集めるって決めてたんで。でも、最初にすげえと思ったのは、渋谷のタワレコ行ったら変な曲が流れてると思ったら『恋のダンスサイト』のB面の『恋はロケンロー』で、それから興味を持ち始めました。

――そしてトークイベントを組む、と。

有馬 『I WISH』の頃に枡野浩一さんと『よい子の歌謡曲』の人間とかロフトの加藤梅造さんとかと高尾山に行ったんですよ。

――もともと『よい子の歌謡曲』には読者として投稿をしてた側だったんですよね。

有馬 それで知り合いになって。僕は直接編集に関わってたわけじゃないんですよ。できれば、あんまり見られたくないんですけど。


ーーインタビューの続きは絶賛発売中のBUBKA3月号にて!


有馬岳彦
本コーナーでもたびたび話題に上がっている、有名ヲタ。長髪を束ねていたことから、「サムライ」という異名をつけられた。日テレ『PON!』で吉川友が屋外で歌った際に、その後ろで自主的に踊って話題になったことも。