【BUBKA5月号】吉田豪インタビュー 証言モーヲタ ~彼らが熱く狂っていた時代~ vol.11 ピストル

プロインタビュアー吉田豪が、モーヲタたちが熱く狂っていた時代について、モーヲタ自身に直撃する濃厚インタビュー連載。今回のゲストは、ピストルさんです! 様々なアイドルの現場に通い、現在ではアイドルイベントも運営するピストルさんに、アイドルヲタとしての原点である、モーニング娘。とハロプロ、加護亜依のヲタ活動についてお聞きしました。激動だった加護亜依を推すヲタ人生はどういったものだったのでしょうか?

当時のBUBKAは敵だった

――20年ぐらい前にモーヲタをやってた人たちが、「あの頃」について語る連載です。

ピストル 僕はずっと現役でヲタやってて、いまはタイプが変わっちゃってるから、『あの頃。』に出てくる方たちとは違いますね。

――戦争はもうとっくに終わったと思って昔を懐かしんでるような人たちとは違って、こっちは戦争がまだ続いているんだ、という。

ピストル そう、つながってるので。いろいろ行って、またいまハロプロにいますから。

――そして、これまで『BUBKA』寄りのゲストが多かったから、ちょっと違うタイプのヲタの話も聞きたいと思ったんですよ。

ピストル 『BUBKA』寄りというか、『爆音娘。』系ではないですからね。どっちかというとファンサイトとか、マジヲタ的な方面にどっぷりと足を突っ込んでやってきたんで。

――ちなみに当時、ピストルさんは『BUBKA』のことはどう見てたんですか?

ピストル 『BUBKA』は敵ですよ!

――即答(笑)。それはスキャンダルをガンガン出してモーニング娘。に致命的ダメージを与えるヤツらっていうことですよね。

ピストル ホントそうですよね。でも『BUBKA』ってアングラな情報とかロック的なことも載せてたじゃないですか。そういうのは好きなんで読んでたけど。あと、スキャンダルを載せつつ、裏でモーニング娘。を熱く語る(杉作)J太郎さんとかはいいじゃないですか。

――モーヲタページもありながらスキャンダルも出すという不思議な雑誌でしたからね。

ピストル たしか矢口(真里)なんてキス写真を表紙に使ってましたよ。そこは認めないっていうスタンスではありましたね。僕もスキャンダル雑誌から変わったあとは嶺脇社長と一緒に座談会に出たりしましたけど、バリバリの加護ヲタの頃は敵でしたよ。許すまじ!

――まさか『BUBKA』編集部の下のホールで自分がイベントやるようになるとは。

ピストル 思わなかったです(笑)。

――もともとアイドルは好きじゃない側で。

ピストル そうです。70年生まれなんで80年代のアイドルを見てきましたけど、ハマらなかったんですね。ロックばっかり聴いてて、『LOVEマシーン』が99年だから、それまでの29年間、アイドルには一切興味なかったのに。『ASAYAN』は番組が楽しくて観てたんですよ。モーニング娘。の出し方もドキュメンタリータッチで楽しかったじゃないですか。そしたら観てるうちに感情移入していったっていう感じなんですよね。


――インタビューの続きは絶賛発売中のBUBKA5月号にて!


ピストル
モーニング娘。の活動初期からファンサイト「娘。楽宴」「亜依国精神」を運営した。現在もハロプロだけでなくアイドルシーン全般を追いかけ続け、アイドルイベント「東京アイドル劇場」も手がけている。