【BUBKA7月号】ASP「ANTi SOCiETY PUNKSTAR」

WACK 合宿オーディション2021最終日。渡辺淳之介の発表により、黒いマントと覆面姿で現れたASP。謎に包まれたビジュアルが徐々に明らかになるとともに、1stアルバム『ANAL SEX PENiS』がリリースされた。口にするのもはばかられる超攻撃的なタイトルから感じる、圧倒的なWACKらしさ。WACKのアイドルになることを諦めなかった4人の初期衝動が、宇宙にパンクを轟かせる。

集められた4人

――サプライズだらけの人選からなるASPだと思うのですが、成り立ちからうかがっていければと思います。

ナアユ 最初はユメカちゃんで。

ユメカ・ナウカナ?(以下、ユメカ)  私のいたCARRY LOOSEが解散した時点で、渡辺(淳之介)さんがウルウ・ルちゃんと私にはあまり関われなかったので何かやらせてあげたいと言ってくださって。新しいグループができることは決まったんですけど、いつになるかもわからず。

――見通しの立てにくい時期でもありますし。

ユメカ その間にウルちゃんが退所してしまったりもあって、今に至るという感じです。

――ユメカさんが出発点だったんですね。メンバーはどんなふうに決まっていったのでしょうか。

ナアユ 急に送られてきたメールの宛先に入ってたという感じです。

ユメカ そうそう。いつの間にか宛先のなかに名前が入ってたんですよ!

モグ・ライアン(以下、モグ)  4人揃って顔を合わせたのがレコーディング初日でした。

――かなり唐突な始まりかただったんですね。

ナアユ それぞれお話はあったと思うんですけど、この4人と知ったのはそのメールでした。

――それぞれどんな流れだったのでしょうか。

モグ 私は2020年の合宿オーディションの最終日にオセロで負けて、落ちまして。そのあとに始まった「Project WACKちん」に参加させていただいて活動するなかで、渡辺さんから急に電話がきまして。事務所に呼ばれて行ってみたら、「新グループができるよ」と言われたんです。

――モグさんは合宿オーディションのあとはどんなことを考えていたのでしょうか。

モグ 最終日まで残れたことを無駄にしたくなかったんです。落ちた瞬間からまた次でWACKに入るという気持ちだったし、合宿に来ていたほかのメンバーさんからも諦めないでほしいと言っていただけたので、次があったら受けるぞという気持ちでした。

――では、「WACKちん」のお知らせを見たときは即決で?

モグ これまでのオーディションとは違ったので、正直、迷ったところはあったんですけど、渡辺さんに諦めたのかなと思われるのもイヤだったので受けました。

――そして今に至ると。続いてナアユさん。

ナアユ 私は研修生グループのWAgg にいて、去年の10月末に足の怪我を理由に活動休止させていただきました。帰省して、数か月間考える時間ができて、色んな気持ちになりながら過ごしていたんですけど、今年の1月にもう一度WACKで頑張りたいという意志を持って東京に戻ってきました。渡辺さんに自分の気持ちをお話させていただいたあと、2月に電話がかかってきて、「足はどうかな。新グループを作ろうと思ってるんだけど」というふうにお誘いをいただきました。

――意地悪な質問になってしまいますが、活動休止中に辞めようと考えたことはありましたか?

ナアユ 辞めたいと思ったのは休止が発表された時期です。渡辺さんから案をいただかなかったら活動休止もしてなくて、もう辞めようと思っていたので。休むという手段があると思っていなかったし、中途半端なまま進むのがとにかくイヤだったので、辞めるか必死で続けるかの二択しかなかったんです。足は合宿オーディションから続いていたので、もう治るとも思ってなくて。そのときWAggはオーディション中だったのもあって、精神的な面でも色々重なって全部を諦めようとしていました。WAgg のメンバーはめちゃくちゃ必死に頑張っていて、自分と比べてすごく罪悪感を感じたり。客観的にライブを見ると楽しそうで、やっぱりライブ好きだなと思ったり、でも戻ったら足は大丈夫なのかなって落ち込んでしまったりで、波のある日々でした。


――インタビューの続きは絶賛発売中のBUBKA7月号にて!


ユメカ・ナウカナ?
元CARRY LOOSE。「途切れた夢の続きを取り戻しに来ました 」というCLお披露目ライブでのスピーチなど、熱い部分も持つWACKのビタミン剤。

ナアユ
元WAgg。あるメンバーに似ていることから、「WACK合同オーディション2019」のときにつけられた名前はセントチヒロノイモウト。

モグ・ライアン

「WACK合宿オーディション2020」で脱落後も、諦めずに「Project WACKちん」にびすことして参加。今回のアルバムでは作詞の才能を開花させた。


ナ前ナ以

未だ謎が多いメンバー。顔出し公開のときに、目元からBiSHのリンリンではないかという考察がTwitter上を飛び交っていた。英語表記ではNAMELESS。