【BUBKA 12月号】欅坂46 小林由依 インタビュー『ここには私がいる』
みんなが戸惑っていた。小林由依だって迷っていた。
それでも彼女が前を向けたのは、誰よりも気高いプライドと静かに燃える闘志があったから。
自分の声はみんなに届かないかもしれない、でも自分のパフォーマンスならみんなに届くはず。
あの日、小林由依は何と戦っていたのだろう?
自己嫌悪
――欅坂46はこの夏の全国ツアーを通じて、メンバー同士で意見を出し合うようになったと他のメンバーからよく耳にします。これは想像なんですけど、たぶんグループ的にメンバーが意見を出し合わないと乗り越えられないような壁がいくつかあったからだと思うんです。小林さんの目から見て、どう映りましたか?
小林 欅の子たちは感情豊かで、ちょっと落ち込んでいる子がいるとそっちに引っ張られて、一緒に落ち込んじゃうことも多くて。でも、そこに引っ張られずに、体調が悪い子がいたらカバーできるように、自分の気持ちとは逆のことをするっていうのは、プロという意味では頑張らなきゃいけないことだったのかなと思いました。
――小林さんはツアー終了後、後悔したことやうまくいかなかったこと、反省点のほうが多かったとブログにも書かれていましたけど、それは今言ったようなことなんでしょうか?
小林 そうですね。観に来て下さった方に楽しんでもらうことを前提にやるっていうのを、できなかった公演もあったので。
――でも、欅坂46って良い意味でも悪い意味でも、バラバラなグループだと思うんですよ。一人ひとりの個性や性格がまさにそうで、それが強さにつながることもあれば、何かマイナスに作用してしまうこともあるのかなと。
小林 いろんな子がいれば違った意見もいろいろ挙がるので、その点ではいいかなと思います。ただ、楽屋ではそれでいいと思うんですけど、舞台に上がったらみんなで同じ方向を向いていたいなというのはあります。
――なるほど。小林さん自身はこの夏、一番何を考えながら過ごしてましたか?
小林 ファンの方に見せるライブなので、とにかくファンの方たちを後悔させないように、とは考えてました。
――菅井(友香)さんはキャプテンとしていろいろ悩むことが多く、小林さんに結構相談したそうですね。ツアー中、ホテルの部屋が一緒だったことがあって、そこで救われたと言っていたんですが、菅井さんとどういうことを話しましたか?
小林 ゆっかーはMCでまとめて話す部分が多いんですけど、自分が話してる内容がメンバーみんなが思っていることと違うんじゃないかと悩んでいたときがあって。それを聞いて、「全然同じだし、私たちが言えないからゆっかーが言ってくれるのはすごくありがたい。そういう部分は自信を持って話して大丈夫だよ」って話しました。
―― インタビュー続きは現在発売中のBUBKA 12月号にて!
小林由依
こばやし・ゆい●1999年10月23日生まれ、埼玉県出身。内に秘めた闘志を静かに燃やす、ジャンヌ・ダルク系女子。織田奈那曰く、自撮りをしている時の小林の可愛さは、宇宙さえも滅ぼしかねないらしい。NASAが調査に乗り出す日もそう遠くはないだろう。愛称は「ゆいぽん」。
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