【BUBKA 12月号】野呂佳代(元AKB48)インタビュー『欅が私の歴史を更新した』
高い同業者人気を得ている欅坂46だが、AKB48の黄金時代を知る野呂佳代も、このグループにハマっている一人だ。
前田敦子や大島優子というレジェンド・センターとともにステージに立ってきた彼女の目にも、平手友梨奈は特別な存在に映っているようだ。
元アイドルならではの視点で、彼女たちの魅力を語ってもらおう。
後藤真希以来
――まずは、欅坂46を好きになったきっかけから聞かせてください。
野呂 デビューした時からチェックはしていました。その時は、すごいコたちが出てきたな、すごいセンターが出てきたなと思っていたぐらいです。しばらくして『欅って、書けない?』を見ていたら、『二人セゾン』が流れたんです。それを聴いて、身震いするくらいにいい曲だと感じて。アイドルの曲を聴いて、そんな状態になったのは本当に久しぶりで。こんなこと言っちゃうと、「お前はアイドルだっただろ」ってツッコム人もいそうですけど。とにかく欅坂を見て、ゾクッとしたんです。何よりも歌詞と曲がよくて。秋元先生はすごいんだなって確認しました。
――人生でアイドルに心を奪われたのは初めてのことですか?
野呂 モーニング娘。さん以来です。後藤真希ちゃんが好きだったんですよ。まあ、アイドルのことはほとんど好きで、チェキッ娘もモー娘。も好きでした。でも、それ以降、自分がアイドルになって、卒業をして、応援したいとかファンでいたいとか思うことはなかったんです。欅坂には衝撃を受けました。
――AKB48になる以前に見ていたアイドルとは違う感覚ですか?
野呂 うーん、「その頃に戻った」っていう感覚です。AKB48に私も在籍はしていましたけど、バリバリのメンバーだったかというと、そうではないじゃないですか。そんな時期に選抜メンバーが歌番組に出ているのを見かけても、応援はしたいけど、複雑な気持ちもあって。羨ましいっていう気持ちがどうしても拭えないから、卑屈になってしまったんです。でも、この歳になったことで、過去の卑屈さも抜けて、すーっと欅坂が入ってきました。
――大人になった野呂さんの前に現れたのが、欅坂だった。
野呂 そうです。よくファンの方が、「内情が知りたい」っていう心境になるじゃないですか。私、そういう話は一切聞きたくないです!
――ハハハ! なんてピュアな(笑)。
野呂 そういう話を聞きたくないくらい、ただの純粋なファンでいたいんです!
――素晴らしいですね! そういうファンの人は多いと思いますよ。
野呂 欅って、パフォーマンスを見ていると、てち(平手友梨奈)が飛び抜けている構成ではありますよね。でも、誰も手を抜いているメンバーがいないじゃないですか。私も現役時代は思ってたんですよ、「君は真剣にやってるかね!」みたいな。
――誰のことを言っているんですか(笑)。
野呂 この世界ってそう思ってしまうものなんですよ。そうなると、全体のテンションが均一にならないんです。でも、欅は全員が同じテンションで踊っている。そこがすごいんです!
――経験者ならではの視点ですね。
野呂 振り付けもすごくカッコいいですしね。ダンス経験者が少ないはずなのに、あそこまで完ぺきにこなすのって、すごくすごく大変なんですよ。以前、ドキュメンタリーを見た時、みんなできないんだけど、頑張らなきゃっていう姿勢が伝わってきて、感動しました。その後、みんなの笑顔を見ると、すごくほっとします。「笑ってんじゃーん! これこれ!」みたいな。
―― インタビュー続きは現在発売中のBUBKA 12月号にて!
野呂佳代
のろ・かよ●1983年10月28日生まれ、東京都出身。2006年AKB48追加メンバーオーディションに合格し、チームKの初期メンバーとして活動開始。SDN48のキャプテンを務め、2012年に卒業。現在は唯一無二のキャラクターを武器に、ドラマやバラエティ、ラジオなどで活躍中。
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