「天才は天才を知る」星野みなみ写真集発売記念プレイバック part4
歌・ピアノ・演技・バラエティとジャンル不問の「天才少女」生田絵梨花さんと、言わずと知れた「可愛いの天才」である星野さんの夢の対談が『BUBKA2016年6月号』で実現! そして、そんな「天才2人」が認める「真の天才」とは? 「可愛い」に歴史あり!
眉毛が動く
――今日は、それぞれタイプの違う〝天才〞同士の対談ということで。
星野 えぇ〜!? 天才ぃ ? 言われたことないです!
生田 私もまったく平凡ですよ。
星野 でも、いくちゃんは〝天才〞って言われることが多いんじゃない?
生田 初期の頃は、けっこう言われた記憶があるけどね。
――最近はあまり言われないですか?
生田 最近は〝変人〞って言われることのほうが多い……。
星野 あはは。フィンランド民謡とか。
――『乃木坂46時間TV』で披露して話題になりましたね。
星野 いくちゃんがやると面白くなる。
生田 いや、バラエティーっていう場だからだと思うよ。だって、学校の授業でイタリア歌曲を歌うときは、おごそかな雰囲気で……。
星野 授業でイタリア歌曲!? すご〜い!
生田 重々しい空気の中で緊張感を持って歌うものでも、場所が変わると変な感じになっちゃうというか。だから、場所が違えば、私の歌では誰も笑わないんですよ。
――なるほど。あくまでも本人は真剣にやっているだけで。
星野 でも、いくちゃんは普通にしゃべっている時にポッと出たものが面白かったりするよね。バナナマンさんも食いついたりするし。
生田 そうなのかなぁ?
星野 表情が豊かだから面白い、っていうのもあるのかも?
生田 あ〜、でも、眉毛はめっちゃ動く。逆に(齋藤)飛鳥は1ミリも動かないんですよ。この間、「二人で動かしてみよう」って5分くらいやってたんですけど、飛鳥は意識しても動かないみたいで。
星野 それもすごいね(笑)。
生田 中・高のときの歌の授業で、先生に「眉毛で歌いなさい」って教わったんですよ。だから、いろんな感情が眉毛に現れちゃうんですよね。
――たしかに表情を作るのが上手いですよね。『乃木坂工事中』のグアムロケでも、眉毛をつりあげて険しい表情をして。
生田 タガダディスコのときですよね ? あれは作ってないですよ!
星野 眉毛すっごい動いてる(笑)。
生田 今も動いてる ? ごめんごめん、抑える。
星野 でも、いくちゃんが羨ましい。私、あんまり表情が変わらないから、いつも同じような顔になっちゃう。
生田 いつもニコニコしてる。
星野 そうなの。真剣な話をしようとしても笑っちゃうので、真面目に受け取ってもらえなかったり。
生田 たしかに、生写真の撮影のとき、みなみは何枚撮っても表情が変わらないから、スタッフさんも「選びやすい」って言ってた。
星野 どれでもOK(笑)。あと、体も動かない。動くと疲れちゃうから動かないです♪
――あはは。星野さんは〝可愛い〞というジャンルにおいては天才的ですね。
星野 やった! じゃあ、天才ってことで(笑)
みなみの隙間
――去年の『真夏の全国ツアー』のMCで、生田さんは星野さんのことを「アイドルとして天性の才能がある」と言っていましたよね。
生田 みなみが発言すると、まわりもつい「可愛い〜」って言いたくなっちゃうんですよ。たぶん、私がみなみと同じことをしゃべっても、なんてことない文章になるんですけど(笑)。そういう作っていないけど溢れ出るものが「可愛い」って言われるのは、すごい武器だと思います。みなみが笑うと、みんなも幸せな気持ちになるし。
――才能ですよね。努力でどうにかなるものでもない。
生田 ほかのメンバーが同じことをやっても成立しないんですよ。みなみがやるからこそ面白くなるというか。
星野 えぇ〜、うれしい!
――印象的だったのが、星野さんが台本を持ったまま『16人のプリンシパル』の舞台に上がったことがありましたよね。そのとき、生田さんが「勝てないと思った」と言ってて。
生田 普通だったらしっかり準備をしないと不安になっちゃうはずなのに、みなみはそういうのも一切なしにポン!って舞台に立てちゃうのがすごいな、って思いますね。
――セオリーを無視して。
生田 私が台本を持ったままたステージにあがったら、「なんで真面目にやらないの?」「覚えてこなかったの?」って言われると思うんです。でも、みなみは、それが全然悪い感じじゃなくて、むしろ「待ってました!」「それを見たかった!」みたいな反応になる。
――「そういうお茶目なところも可愛い!」ってなりますよね。
生田 しっかり準備してきたら、それはそれで「みなみどうした ? すごいじゃん!」って盛り上がるし。
星野 う〜ん、自分なりに準備はしているんですけど、そんなバッチリは……。
――疲れちゃうからですか?
星野 あんまり「これが正解!」みたいな感じでやるのは面白くないし、ちょっとくらい隙間があったほうが自分的にはやりやすいので。
――カッチリ決め込まず、少し「あそび」の部分を作っておくんですね。
星野 良くも悪くも、ずっと自然体でやってきたので。だから、あんまり緊張しないのかな ? そんなに深く考えないし……。
生田 あははは。
星野 深く考えたいんだけど、考えてる途中で面倒くさくなって、その場でポンっとやっちゃう。
――それができるのは、一種の才能だと思いますけどね。
星野 でも、だから「やる気がない」って見られちゃうんですよね。
――実際、まわりも星野さんを甘やかしてくれるし。
星野 うん。自分でも感じます。いいのかなぁ〜?って思うんですけど。
――うしろめたい気持ちがある?
星野 ありますよ! 若干(笑)。だから、「ちゃんとしよう」って思うんですけど、そうするとファンの方から「そんなに気を張らないで」「もっとゆるく、みなみちゃんらしくやって」って言われて、また「どうしよう?」ってなっちゃって……。――とことん甘やかしたくなるキャラ(笑)。
生田 声もそういう効果があるよね。みなみの声は倍音なんだと思う。
星野 倍音?
生田 いろんな音が重なって、ふわ〜とした耳に心地いい声。私は逆なんですよ。パキパキっとした声で。
星野 うふふ。
――ストレートに聞きますけど、星野さんって自分のことを可愛いと思ってますか?
星野 思いません!! 乃木坂にいるとみんな可愛すぎて、メンバーと並んだ写真とか見れないですよ。でも、親友が「みなみは可愛くない」っていつも本音で言ってくれるので、逆にそういう人がいると、「あ〜よかった」って思います。
――「可愛い」を言われ続けていると感覚が麻痺してくる?
星野 テロップとかにも「かわいい♥」って入れとけばいいでしょって思われてるんじゃないかな、って深読みしちゃう。本当に思ってるんだったら嬉しいけど、毎回言われると不安になりません ? 本当かなぁ?って思っちゃう。
生田 でも可愛いよ。
――あはは。間違いないですね。
生田 ただ、乃木坂にいると「自分が嫌いになっていく」っていう気持ちはすごくわかります。
星野 多分、みんなあるよね。
――昔のほうが自信ありました?
星野 昔はあんまり気にしなかったけど、いろいろお仕事していくと、他のメンバーのいいところがわかるじゃないですか。それこそ「表情が豊かでいいなぁ」とか。
生田 じゃあ、眉毛筋を鍛えるしかないよ。
――可愛くなれますか?
生田 可愛くはならないけど、表情は豊かになる(笑)
天才のDNA
――星野さんは、生田さんのどんなところに才能を感じます?
星野 初期の頃の話ですけど、振り付けとか表情とか、すぐに自分のものにしちゃうところがすごいなぁ〜と思いました。「これやって」って言われたことは、なんでもすぐにできちゃう。もちろん努力しているのもあると思うんですけど。
――生田さんって「努力の天才」というイメージもありますよね。
星野 楽屋でも紙の鍵盤でピアノの練習をしたりしてるよね。
生田 いや、元々がまっさらなので。そうやっていろいろ引き出しを身につけていかないと、自分には何もないから。
――努力をつらいと思わないタイプですか?
星野 私は嫌いです。
生田 あはは。私は努力するのが好きっていうか、してないと不安になっちゃう。
――常に自分を追い込まないと……。
生田 でも、最近、時間に余裕が出てきて、切り替えられるようになりました。「性格が変わったね」っていろんな人に言われます。
――どんなふうに変わりました?
生田 前はやらなきゃいけないことが常にあったので、あんまりゴロゴロしなかったんですよ。自分では自覚がないんですけど、そのせいで性格的にどんどん窮屈になってしまったらしくて、お母さんに「小さい頃はもっと自由奔放だったのにね」って言われてたんですよ。でも、最近は「また明るくなってきたね。昔に戻ったみたい」って言われて。
――心にゆとりができた、ってことですかね。
生田 この1年で結構変わったんですよ。人に興味も出てきたし。
――おぉ、珍しい!
生田 前の取材のときは「興味ない」って言ってましたっけ?
――そうですね。「他人にはあんまり興味がないんじゃないか」と話していました。どういう心境の変化ですか?
生田 きっと、単純にいろんなものと向き合う時間ができたからだと思います。
――ちなみに、最近だと誰に興味があります?
生田 エルトン・ジョン。
星野 え!? 誰?
――あはははは(笑)。
生田 エルトン・ジョンはすごいんです! ただ弾き語りをしてるだけじゃなくて、うしろにオーケストラを従えて、めっちゃ大きいホールでコンサートをしたりして……。
星野 へ〜、すごいね。
――回答がトリッキーすぎますよ! ところで、おふたりは〝天才〞って言われて、誰を思い浮かべます ? エルトン・ジョンでもいいんですけど(笑)。
星野 でも、初期の頃、生駒(里奈)ちゃんってすごいと思わなかった?
生田 あぁ〜。
星野 やっぱり「画面に映ったときに何かが違う」っていうか。
生田 そうそう! フォトジェニック。生駒ちゃんは、初期の頃の自分の映像を見ると「キモイキモイ」って言うけど、その頃から輝いてるよね。
星野 めっちゃ輝いてる! 最初は本人も「なんで私がセンター?」みたいに言ってたけど、やっぱり今見ても一番目を引くし、生駒ちゃんを見て「あ、乃木坂だ」って認知されることも多かったから。――生駒さんは実際に会って話しているときと、作品を通して見たときのギャップがすごいですよね。別人のようで。生田 うん。そういうギャップは最初からあった。
星野 『制服のマネキン』のときが一番びっくりした。
生田 ね。当時は無垢で凛々しいイメージだったけど、『ANNASUI』のモデルとか見ると、今はよりクールビューティーな大人になったと思う。やっぱり、生駒ちゃんにしか出せないオーラってあるんですよ。
――ほかに〝天才〞だと思うメンバーはいますか?
生田 まっつん(松村沙友理)かなぁ。まっつんがいるだけでその場の空気が明るくなるし、同じ企画をやったとしても、まっつんがやると違うように見えるんですよ。まっつんみたいな人間に、人生で出会ったことなかったので、動いているところを見ているだけで「この人は天才だな」って思っちゃう。
――地頭の良さがありますよね。
星野 番組のトーク中とかMCの間にうまく入ってきたり。
生田 そうそう。関連性のある話題があると、そこにスッと入って参加するみたいな。
星野 瞬発力がすごいよね。よくエピソードが出てくるな〜って思う。ちょっと時間が経たないと出てこないもん。
生田 わかる。その話題が終わってから出てくるよね。
星野 お家でベッドに入って寝ようとした時に、「あっ! 私、あの話できたのに!」って。
――あはは。遅すぎますよ(笑)。
生田 あと、まったく人見知りしないんですよ。
星野 動じないよね。なんでだろう?
生田 しかも、まっつん自身も人を緊張させないタイプだよね。
――人と接する天才なんでしょうね。おふたりは性格的な部分を、ご両親から受け継いでますか?
星野 私はすごい受け継いじゃってる。
生田 そうなんだ?
星野 私よりキャピキャピしてて。昨日もお家がドタバタしてると思ったら、お母さんが「Mステティッシュ」をひとりで並べて遊んでて。
生田 えぇ〜なにそれ! 可愛い!
星野 結局、動画を撮ったりして二人で遊んでたんですけど。もう少し落ち着いた人だったら、私もちゃんとしてたのになって思う。
――完全にお母さんのDNAを継いだんですね。
星野 でも、お父さんも若干抜けてて。パジャマを中に着たまま出かけちゃったり。だから、両方に似てると思います。
――生田さんは、陽気でテンションが高くなったりするところは両親に似てます?
生田 私をさらにレベルアップしたのがお母さんです。
――もっとテンション高い?
生田 すごいですよ。メンバーのお母さん同士で時々集まったりするんですけど、後日、メンバーに「うちのお母さんが『いくちゃんママがすごくて、びっくりした!』って言ってたよ」っていうのを聞いたりするので。
――お父さんはそんな感じではない?
生田 父は真面目ですね。
――生田さんも両方に似ているんですね。
生田 でも、父方のおばあちゃんがすごくひょうきんというか、変わってるんですよ。だから、私にもそういう〝変人〞の血が流れているかも(笑)
星野みなみ(ほしの・みなみ)
1998年2月6日生まれ、千葉県出身。可愛いがやめられないとまらない、乃木坂46のスマイルファクトリー。『乃木坂工事中』でグアムの現地人をデレデレにし世界に通ずる可愛さであることを証明。レッツゴーブレッド! レッツゴーブレッド! 愛称は「みなみ」
生田絵梨花(いくた・えりか)
1997年1月22日生まれ、東京都出身。フィンランド民謡という新たな武器を手にした音楽大使。世界的名作の舞台「ロミオとジュリエット」のジュリエット役に大抜擢されるほどの才能を持つが、絵を描き料理を作ると地獄絵図が出来あがる。愛称は「いくちゃん」
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