【BUBKA 10月号】 SKE48 江籠裕奈 「18歳の決断」 密着ドキュメントグラビア

黒髪は彼女が信じた〝アイドル〞の象徴だった。

だから、変わろうとすら思わなかったし、変わらないことを願われていた。

でも、そこに〝自分〞はいたのだろうか。緊張と不安に心は揺らぐ。

江籠裕奈は、勇気が欲しかった。


 それは数か月前のこと。本誌SKE48取材陣一同は『100%SKE48』VOL・5に掲載するメンバーを決めるくじ引きをするために、パシフィコ横浜を訪れていた。メンバーを待っていると、マネージャーに伴われた江籠裕奈がひょっこりと顔を出した。

「実は、江籠がちょっと考えていることがありまして……」

 マネージャーは切り出した。ちょっぴり照れ笑いを浮かべている江籠ちゃん(本稿はいつもの呼称である「江籠ちゃん」で統一させてもらう)は続けた。

「私、髪を切って、カラーリングしたいんです。そして、その様子を撮ってほしいんです」

 デビュー以来、いや、この世に生を受けて以来、ひたすら黒髪の一本道を歩いてきた女の子にとっては重大な決意だ。ファンにもすっかりそのイメージが定着している。だが、乙女の重大決意を受け止めるのはメディアとして、あるいは大人としての使命なのかもしれない。

 即決することはできなかったが、江籠ちゃんにとって大きな意味を持つ記念日になりそうだ。だったら、本誌が受けて立つ。この企画はこうして実現する運びとなった。


覚悟

 8月13日。月曜日。前日まで幕張メッセで握手会が3日間続いていたが、その疲れを見せることもなく、江籠ちゃんは朝から原宿に姿を見せた。目指すは、いつもカットしてもらっている美容院『Lovll(ラブル)』。スタッフもいつもの布陣がそろっている。しかし、江籠ちゃんの顔から読み取れた感情は、緊張だった。

 美容院内に歩を進め、いつもの席に座る。担当するのは亀谷将史氏。これまで何千人もの髪の毛を美しく切り、染めてきた、歴戦の兵だ。そんな達人にすべてを任せておけばよいのだが、江籠ちゃんにとっては人生で初めてのビッグイベント。どこまで髪を切るか、どんな髪色にするかの打ち合わせにも緊張が走る。髪は15㎝ほど切り、色はアイスグレーにカラーリングすることが決まった。


―― グラビア、ドキュメントの続きは絶賛発売中のBUBKA 10月号にて!


えご・ゆうな
2000年3月29日生まれ、愛知県出身。SKE48チームKⅡ所属。彼女のいる場所全て「世界一かわいいよ!」の絶叫が響く栄のファンシーベイビードール。ファンが信じる自分でもない、自分が信じるファンでもない、自分が信じる自分を信じれば道は開けるはず。愛称は「えごちゃん」