【BUBKA 3月号】Creepy Nuts R-指定 イベントレポート 『Rの異常な愛情 VOL.1 ──或る男の日本語ラップについての妄想──』

HIPHOPユニット:Creepy NutsのMCとして活躍するR-指定。ミュージシャンとして、「フリースタイルダンジョン」のモンスターとして(初代)、「オールナイトニッポン0(ZERO)」のパーソナリティとしてなど、八面六臂の活躍を見せる彼だが、日本語ラップの研究家としてもその見識は非常に高い。

その彼が日本語ラップを語り尽くすイヴェント『Rの異常な愛情 ──或る男の日本語ラップについての妄想──』が開催。その内容はいかに!

なか卯で流れたSOUL'd OUT

――トーク・イベント「Rの異常な愛情 或る男の日本語ラップについての妄想」、年末のお忙しい中、ご来場頂きまして誠にありがとうございます。司会進行を務めますライターの高木“JET”晋一郎です。そしてメイン・トーカーはもちろんこの方。

R‐指定 R‐指定です。よろしくお願いします。しかしスゴいホールですね。

――このビルはもともと予備校だったみたいなので、恐らく大講堂かなんかだったんでしょうね。

R‐指定 そんなホールにヒゲのロン毛の男が出てくると、どうしてもセミナー感が出てしまう(笑)。

――まさに〝教祖誕生"(笑)。

R‐指定 まあ、気分的には「ロフトプラスワン」のような感じで、気楽に聞いて頂ければと。

――早速、この企画がスタートしたキッカケを解説しますと、BUBKA2018年11月号にて、『R‐指定 最強の履歴書』と題してRくんには自分の音楽史的な部分を話して貰いました。その時に「日本語ラップを『古典化』出来るようなトーク・イベントがしたい」という話をRくんがされていて。

R‐指定 そうなんですよ。日本人ラッパーの地位を向上させたい、尊敬される存在にしたいと思っていて。ZeebraさんがRedBullの〝64Barsfeat.Zeebra"で「即韻吐く/国賓クラス」って言ってましたけど、Zeebraさんは本当に国賓クラスだと思うし、国からお金が出るべきだと思ってて(笑)。

――人間国宝的な(笑)。

R‐指定 でも、それぐらいの偉業を成し遂げたと思うし、そういうアーティストが、日本語ラップ・シーンには数々いると思うんですよね。それをちゃんと語り継ぐべきだと思っていて。ラップって流行り廃りだったり、スタイルの変化のサイクルが速いじゃないですか。だから、どんなスゴいラッパーがいても、次世代が登場すると、それ以前に発明されたテクノロジーは、普遍化したり、忘れ去られたりしてしまう。

――新しいスキルも、それが浸透した時には、そのオリジネイターは忘れられてしまったりしますね。

R‐指定 それがスゴく悲しいんですよね。でも、落語だったら古典落語はちゃんと語り継がれていくように、そういう作業をこのトーク・イベントではしていきたいんですよね。


――イベントレポートの続きは絶賛発売中のBUBKA 3月号にて!


R-指定
1991年9月10日生まれ、27歳。大阪府出身のラッパー。高2から梅田サイファーに通いバトルやライブ活動を開始。2012年からMCバトル全国大会UMB で3連覇を成し遂げ、『フリースタイルダンジョン』の初代モンスターとして活躍。現在はDJ松永とCreepy Nuts として活動中