【BUBKA 5月号】球界の野良犬と最強野球ライター3人が集結!プロ野球ペナントレース順位予想座談会
「野球は筋書きのないドラマ」と言われるように、ペナントレースの順位を開幕前に予想して当てるのは困難極まりない。
「伝説のスラッガー」や「歴史的大投手」と呼ばれるOBたちがいくら頑張って予想しても、それがことごとく外れるのが、プロ野球の面白いところだ。
しかし、だからこそ『BUBKA』は本気で当てたいと思う。槙原寛己以来の「完全試合」を誌面で達成してみせます!
巨人の二番は誰だ?
――ストーブリーグの主役だった巨人からお話を聞いていきたいと思います。丸(佳浩)だけでなく、炭谷(銀仁朗)、中島(宏之)、岩隈(久志)とビッグネームを次々に獲得しましたが……。
愛甲 俺は巨人はさほど怖くないと思っている。野手は獲ったかもしれないけど、投手は岩隈だけだし、その岩隈も怪我明けでどうなるかわからないから。田口(麗斗)も去年よくなかったし、投手力が問題な気がする。それに打線もヤクルトの方が戦力揃っているんじゃない? あの打線に村上(宗隆)が加わるのはでかいよね。
キビタ 村上は甲子園で清宮と同い年で同じ1年生で四番を任されていたことで注目を集めていましたが、通算本塁打の記録なんかもあって、高校時代は清宮(幸太郎・日本ハム)の方が遥かに話題になっていましたよね。
安倍 村上はストレートを待っていて変化球を打てる選手。あの年は清宮・村上・安田(尚憲・ロッテ)っていたけど、それぞれタイプが違う。清宮と安田はテクニシャンで、本当の意味でのスラッガーは村上だと思います。
愛甲 俺も清宮より村上の方が良いと思って甲子園を見ていた。ヤクルトは選手が揃っていてプレッシャーのかからない打順で打てるから、七番あたりを気楽に打たせれば怖い存在になるんじゃないかな。あとは二番に青木(宣親)がいるのもヤクルト打線は良いよね。
――いま、二番という言葉が出ましたが、巨人も丸か坂本(勇人)に二番を任せようとしていますよね。
愛甲 丸は二番タイプじゃないよ。あれは引っ掛けて一二塁間に打つようなバッティングじゃないから、二番を打たせたら丸の良さが潰れる可能性がある。そもそも果たして吉川(尚輝)が一番をしっかり任せられるのかっていう問題がある。俺だったら、丸、吉川、坂本の順に並べるかな。あとは岡本(和真)もサードで使うと打つ方が厳しくなってくると思うんだよね。
中溝 僕も岡本は絶対にファースト派です。ビヤヌエバがサードの守備が結構上手いんですよ。ビヤヌエバとゲレーロはどっちかしか使えないと思うので、そこを原(辰徳)さんがどうするのかが今年の勝負の分かれ目になりそうですね。ゲレーロは去年2軍に落とされたりして怒っていたようなんですけど、今年は原さんがメールをしたりしてケアしているようなので、かなり期待できると思っています。
愛甲 でも、ゲレーロのレフトは不安かな。外野のミスは失点に繋がるからね。
――ドラフト1位の高橋(優貴)はどうなんですか?
安倍 北東北大学リーグで見てる範囲では素晴らしかったし、良いものは持っています。ただ、セットの時に変化球でストライクがとれるかどうか。彼がいたリーグのレベルだとボール球でも振ってくれたんだけど、高いレベルで力を発揮するのはまだ難しいかもしれませんね。
――座談会の続きは絶賛発売中のBUBKA 5月号にて!
愛甲猛
横浜高校のエースとして80年夏の甲子園を制覇すると、同年のドラフト1位でロッテに入団。3年間の投手生活の後に打者に転向し、主軸打者として活躍。96年中日に移籍し、2000年限りで現役を引退。現在は俳優業や野球解説などを行っている。
安倍昌彦
「流しのブルペンキャッチャー」としてドラフト候補投手のボールを受ける名物連載を行なっていた、野球ライター。著書に『スカウト』『流しのブルペンキャッチャーの旅』などがあり、野球誌『野球人』を責任編集人として定期的に刊行している。
キビタキビオ
ストップウオッチでプレーを測る「炎のストップウオッチャー」を『野球太郎』で連載する野球ライター。野球バラエティ番組『球辞苑』などにも出演しており、著書に『80年代プロ野球名語録 パ・リーグ編』or『同 セ・リーグ編』がある。
中溝康隆(プロ野球死亡遊戯)2010年10月より開設したブログ『プロ野球死亡遊戯』が話題になり、『文春野球コラムペナントレース2017』では巨人担当として初代日本一に輝いた野球ライター。昨年12月には『ボス、俺を使ってくれないか?』で小説デビューも果たした。
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