【BUBKA 6月号】R-指定(Creepy Nuts)『Rの異常な愛情 VOL.3 ── 或る男の日本語ラップについての妄想──』イベントレポート
HIPHOPユニット:Creepy NutsのMCとして活躍するR- 指定。
ミュージシャンとして、「フリースタイルダンジョン」のモンスターとして(初代)、「オールナイトニッポン0(ZERO)」のパーソナリティとしてなど、八面六臂の活躍を見せる彼だが、日本語ラップの研究家としてもその見識は非常に高い。その彼が日本語ラップを語り尽くすイヴェント「Rの異常な愛情 ──或る男の日本語ラップについての妄想──」の第3回目が開催!
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――「Rの異常な愛情」第3回は、餓鬼レンジャーをテーマに話したいと思いますが、Rくんの餓鬼レンジャーとの出会いは?
R‐指定 中学生の頃に、地元のツタヤで手にとったのがメジャー2ndの『DA‐PONG』だったんですよね。1曲目から落語みたいな感じで始まって、2曲目は超大勢のマイクリレー曲”A Chorus9”で、「何、これ!」みたいな衝撃を受けました。しかも24曲入りっていう大ヴォリュームだったし、どの曲も韻を追えばいいのか、フロウを追えばいいのか、リリックを追えばいいのかって聞いてるうちに、1曲終わってしまうみたいなハードラップで。とにかく情報量がスゴかったんですよね。
――しかも2MCのキャラ分けと、GPさんと当時もうひとりのDJ/プロデューサーだったHigtSwitchさんのトラックの色分けもあったから、とにかく全てにおいて過剰だった。
R‐指定 4枚目の『GO 4 BROKE』の1曲目”EXCITING RAP1,2,3”で、YOSHIさんが「フロー巧者と韻長者」って言ってるぐらい、フロウのポチョさん、韻のYOSHIさんっていう感じで棲み分けがされてるから、「フロウってこういうことやねんな」「韻ってこう踏むんや」ってことを学びましたね。でも一方で、ポチョさんも超ハードライマーやし、YOSHIさんもすげぇフリーキーなフロウをするから、そのバランスもとにかく刺激的だった。言うこともボンクラなんですよ。扱うテーマがエロ、ギャンブル、お酒とか。
――人としてどうかと思う(笑)。
R‐指定 もう、ボンクラ男子に訴えかける普遍性がスゴい。自分の中で、ケツメイシ、RHYMESTER、餓鬼レンジャーの3組が、いつまで経ってもボンクラ男子の味方やなっていうのがあるんですよね。扱うテーマも似てたりして。
――でも、ボンクラの質はまた違うっていうか。
R‐指定 RHYMESTERはインテリボンクラですよね。なにせ高身長・高収入・高学歴。ずっと味方やと思ってたのに、直接お三方に会ったら全員めっちゃシュッとしてて格好いい。ケツメイシはもうちょっとローカルでマイルドヤンキーなボンクラ。で、餓鬼レンのボンクラ感っていうのは、もうちょい変態性をはらんでて。
――はらんでると言うか、丸出しと言うか(笑)。
R‐指定 YOSHIさんがこのあいだ、「今はt‐Aceに譲ったけど、俺が初代であり元祖エロ神様や」と。落語家の名跡かという(笑)。ただ、YOSHIさんの数々のエロ武勇伝を聞くと、「あ、それはエロ神」ってなりますよね。
――イベントレポートの続きは絶賛発売中のBUBKA 6月号にて!
餓鬼レンジャー
95年、熊本で結成。YOSHI (MC)、ポチョムキン (MC)、GP (DJ/プロデューサー)、タコ神様(ダンサー)、新メンバーのDJオショウ(DJ/パフォーマー)による、5人戦隊(4人+1神!?)ヒップホップグループ
R-指定
大阪府出身のラッパー。高2から梅田サイファーに通いバトルやライブ活動を開始。2012年からMCバトル全国大会UMB で3連覇を成し遂げ、『フリースタイルダンジョン』の初代モンスターとして活躍。現在はDJ松永とCreepy Nuts として活動中。
INFORMATION
6月7日(金)「R の異常な愛情 VOL.4」高田馬場BSホール
開場19:00 開演19:30
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