【BUBKA 7月号】ももいろクローバーZ 密着レポート「伝説! 密室600人ライブへ続く道」
前号の表紙巻頭特集の通り、平成を飛び超え令和へと着地したももクロの4人。
「アイドル地獄に生き埋めにしてあげる♡」と百田夏菜子が煽る新時代への伏線は、今まさに一つの糸となり天から降りてきた。掴みそこねるな!
写真/ ©SDP & HAJIME KAMIISAKA+Z
なぜ今回のアルバムはツアーがなかったのか?
先月号掲載のももいろクローバーZへのインタビューは4月上旬に収録されたもの。つまり『ももクロ春の一大事2019』より前に取材を済ませている。
撮影は4人同時におこなったが、インタビューに関しては、同じ日だけれども、時間差で場所も違うところ、という変則的なスケジュール。朝から玉井詩織、高城れにのインタビューを収録し、数時間後、場所を変えて佐々木彩夏、さらに数時間後、百田夏菜子という順番だった。
僕は朝から取材に立ち会い、玉井、高城のインタビューに関しては、セコンドのようにインタビューアーの横についた。ほぼ助言することはなかったが、やっぱり、普段、ももクロの取材をすることがない人たちによるインタビューは、メンバーの返答も新鮮で、もう活字化される前から面白いものになることは確信していた。朝からわざわざ川上アキラも”観戦”にやってきて「いやぁ、面白い試合だなぁ~。ちょっと手が合わなかったり、緊張感が走ったりしてね」と遠くから楽しそうに眺めていた(個人的には週プロ時代の先輩である市瀬記者が、すぐ横で高城れにと話しているのが、なんとも不思議な感覚だった。当時は実現しなかったけれど、僕が担当していたハヤブサや松永光弘のインタビューをやってもらったら、こんな気持ちになったんだろうな、と思った)。
僕は佐々木彩夏のインタビューを担当したのだが、もうこの時点で「他のメンバーはせっかく新しい聞き手が新鮮な話を引き出してくれているのに、あーりんだけいつもの感じじゃないか!」という読者からの残念コメントが聞こえてきそうで、はじまる前からプレッシャーがハンパなかったが、他のメンバーの話を聴いた上で、彼女には申し訳ないけれども、今回の企画ではバランサーになってもらうことにした。
アルバムリリース直前のタイミングで発売される以上、やはり読者の疑問には答えておく必要がある。それは「なぜ、今回はアルバムツアーをやらないのか?」という、かなり憤りに近い疑問である。
4月5日に僕は八重洲ブックセンターで『ももクロ非常識ビジネス学』の増刷記念イベントとして、川上アキラとトークショーを開催したのだが、その席上でもこの話題になり、川上アキラから「ツアーはやりませんよ。あれっ、普通はアルバムを出したらやるものなの?」という言葉が出ると、超満員の観客で埋まった会場は、なんともいえない残念な空気に包まれた。あのときのお客さんの表情を思い出すと、やっぱり「なぜ、今回はアルバムツアーをやらないのか?」という明確な回答を提示しておく必要がある、と感じていた。
――レポートの続きは絶賛発売中のBUBKA 7月号にて!
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