【BUBKA 8月号】『アイドル、やめました。』重版出来! 著者・大木亜希子 インタビュー「元48が歩む第二の人生」
現在、ライターとして「セカンドキャリア」を歩む「元SDN48」の大木亜希子。
初の著書『アイドル、やめました。AKB48のセカンドキャリア』は話題を呼び、発売1ヶ月で重版出来となった。そこに描かれているのは、人気絶頂の48グループから卒業し、それぞれの道を着実に歩む8人の姿。
これからも生まれる「元アイドル」の第二の人生について、そろそろ考えるべきなのかもしれない。
持ち込みから生まれた
――発売から1か月ほど経ちましたが、反響はいかがですか?
大木 アイドル業界ではない方からも面白いという声が届いています。映画監督をはじめとした文化人の方、しずるの村上純さんのような芸人さん、片岡K(テレビ演出家)さん……。アイドルファン以外の層へ届いていることに驚いています。
――どういった部分が届いたんでしょうね。
大木 「アイドルって、キラキラした世界と思われがちだけど、一般企業のサラリーマンと同じように、自分の職業について悩んでいることが意外だった」という声が多いです。
――そういう部分も描きたかった?
大木 そうですね。まだ知れ渡っていない真実や、アイドルブームの内側にいた女の子の気持ちを伝えたいと思っていましたから。
――そして、元AKB48グループのメンバーが、どのようなセカンドキャリアに就いているかということも伝えたかったんですよね。
大木 はい。8人の女の子が登場するんですけど、正規メンバーに昇格することを辞退した子もいれば、人気が伸び悩んで、思うようなアイドル人生を過ごせなかった子もいて。本当にいろんな子がこの本の中にいます。
――人選はどのようにして決まったんですか?
大木 100人近い元メンバーをリストアップする中で、消息がつかめない方も多かったんですけど、十数人に絞りました。絞った条件は、「セカンドキャリアでしっかりと自分の道を歩んでいる子」というものでした。だから、保育士さんの藤本美月さん(元SKE48)、広告代理店に内定している菅なな子さん(同)たちを選びました。自分の嗅覚と勘ですね。
――どのようにして本人までたどり着いたんですか?
大木 芸能事務所に入っていない子たちなので、私のアイドル時代の同僚だったり、スタッフさんに情報を聞いたり、ネットに落ちている情報を拾ったりですね。河野早紀さん(元NMB48)は、ラジオ局員として頑張っているという情報はネタとしてストックしてあったので、本を出すというタイミングでオファーをかけました。
――こういった本を出したいというモチベーションがあったということですか?
大木 はい。こういう本を出したいという思いもそうですし、世の中の人に元アイドルの子たちがセカンドキャリアで頑張っているということを、スキャンダラスにではなく伝えたいと思っていました。
――元アイドルって、「あの人は今」という目線で取り上げられがちですよね。
大木 人生って続いていくものじゃないですか。アイドルが人生の通過点だったと思っているであろう方々をリストアップしました。それで、宝島社さんに自分で企画を持ち込んで。
――持ち込みだったんですか! 最初から48グループのOGに絞って動いていたんですか?
大木 初めは違ったんです。アイドルのセカンドキャリアという、広い枠組みで考えていました。でも、担当の編集者さんと話していくうちに、私は48グループの卒業生ともつながっているし、話題性もあるだろうということで、この形に落ち着きました。
――インタビュ―の続きは絶賛発売中のBUBKA 8月号にて!
おおき・あきこ
1989年8月18日生まれ。千葉県出身。女優として、ドラマ『野ブタ。をプロデュース』など様々な作品に出演後、2010年にSDN48の2期生として活動。グループ卒業後の2015年には「NEWSY(しらべぇ編集部)」に入社。2018年よりフリーライターとして活動中。
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