【BUBKA10月号】 BUBKAが贈るアンダーグラウンド鼎談! Another Side of 『全裸監督』 村西とおる×本橋信宏×中澤慎一 インタビュー

ヘア全剃りの写真集

 Netflix世界190ヶ国配信『全裸監督』がメガヒット中の晩夏――。

 3人の男が高田馬場に集った。

 『全裸監督』主役・村西とおる。

 原作となった『全裸監督』(太田出版)著者・本橋信宏。

 そして両者を古くから知るコアマガジン代表取締役・中澤慎一。

 3人は苦楽を共にした旧友でもある。

 『全裸監督』の裏話から同書に出てこないエピソード、部外秘だったあの話……。

 BUBKAが贈るアンダーグラウンド鼎談!


本橋 村西とおる監督と中澤慎一コアマガジン代表取締役の青年時代、ふたりが初めて出会ったのはいつ頃でした?

村西 中澤社長がたまたまグリーン企画に入ったばかりのときにオレがボーンと会社に取り引きにやってきたら、ビニ本を梱包してたんですよ(笑)。この男は。「きみ、新入社員なの?」「はい! 今日入りました」って言って、いまはこんな立派なコアマガジンの代表取締役に収まってサブカル界の守護神みたいなこと言われてるけど。

中澤 あの時はグリーン企画にビニ本が返品されて段ボールに詰め替えていたときだったんです。

村西 私どもがやっていた北大神田書店はビニ本販売を全国展開して毎月膨大な部数を売りさばいていたんですけど、中澤君のグリーン企画からも毎月たくさんビニ本仕入れていたんですよ。

中澤 毎月何千冊も仕入れていただいて(笑)。僕が入ったのは28(歳)で、グリーン企画でビニ本作り出したから。最初は高田馬場の今「はま寿司」になってるところの雑居ビルの3階にいたんです。

本橋 中澤さんは昭和25年生まれですよね?

中澤 そうそう。

本橋 と言うと、昭和53年入社だ。

村西 53年ってオレはいくつの時だ?

中澤 二つ上だから。

村西 だからオレが30ぐらいの時に会ったの。

中澤 あそこから今の4丁目のビルに移って。それで下がグリーン企画の発送とかの倉庫だったから。村西さんが来た時オレは覚えてないんだけど、倉庫の手伝いをしてたんですよ。だから入ってすぐじゃないんですよ。

本橋 まさにジョンとポールのファーストコンタクトを彷彿とさせる奇跡の対面ですね。

村西・中澤 ワハハハハハハハハ!!


――鼎談の続きは絶賛発売中のBUBKA10月号にて!


むらにし・とおる
1948年生まれ、福島県出身。32歳の時、北海道を拠点に裏本の制作・販売業を始め、全48店舗を擁する北大神田書店グループの会長となる。猥褻図画販売容疑で逮捕され保釈後にはクリスタル映像でAV監督となり一世を風靡。「ハメ撮り」「駅弁ファック」「顔面シャワー」を編み出し、「ナイスですね」を始めとする独特な口調が有名となり、「アダルトビデオの帝王」と呼ばれるようになる。その後、自らダイヤモンド映像を立ち上げ、さらに隆盛を極めるが、通信衛星放送事業への投資で50億円の負債を抱え倒産。現在も「昭和最後のエロ事師」として活躍中。前科7犯。

なかざわ・しんいち

1950年生まれ。コアマガジン代表取締役。


もとはし・のぶひろ

1956年生まれ、埼玉県出身。『全裸監督 村西とおる伝』の著者。早稲田大学政治経済学部卒。私小説的手法による庶民史をライフワークとしている。執筆内容はノンフィクション・小説・エッセイ・評論。著書に『裏本時代』『AV時代』(共に幻冬舎アウトロー文庫)、『東京最後の異界 鶯谷』(宝島SUGOI文庫)など多数。