【BUBKA 12月号】『Rの異常な愛情──或る男の日本語ラップについての妄想──』 「単行本化記念 Q&A編」
Creepy NutsのMCとして活躍するR- 指定が日本語ラップを語り尽くすイベント『Rの異常な愛情──或る男の日本語ラップについての妄想──』が単行本化。
今回は9月27日に催された出版記念イベントでの質疑応答の模様をダイジェストでお送りします!
読者からの質問に即興アンサー
Q Creepy Nuts結成時に1MC1DJ以外の形態になる可能性はありましたか?
R Creepy Nutsの前に、KOPERUとペッペBOMB、たまこぅの4人で――後にdoiken(現:KennyDose)がDJとして入るんですが――コッペパンというグループを組んでたんですね。たまこぅはスキャットみたいなラップをしたり、ペッペBOMBはRIP SLYMEのRYO‐Zさんみたいな言葉でグルーヴを作っていくタイプの天性のラップの上手さを持ってて、KOPERUは声が華やか。その中で俺は愚直に韻を踏むスタイルやった感じなんですよね。それが俺とKOPERUの2MCになった時に、それぞれの特徴を活かすことを考えるようになって。そこで、テーマとかフックとかを考えたりするのが俺の役割やったんで、KOPERUが映えるようなサビを考えて、二人でそこをユニゾンにするみたいな方向性も考えて。それを見てDJ松永は、KOPERUと組もうと思ったんですって。だから、目論見通りちゃんとKOPERUが映えてたし、逆に松永さんは俺はフリースタイルとヴァースしか蹴られへん、サビを作る能力、音楽的な能力なんて全くないと思ってたらしくて(笑)。
――それこそゼロ年代以降のライムスターにおけるMummy‐Dさん的な、プロデューサー的な立場だったと。
R ですね。で、Creepy Nutsを組む時には、すでにソロ『セカンドオピニオン』も制作してたし、自分で色んなタイプのラップをできるなとは思ってたんで、1MC1DJスタイルでいけるな、と。だからいまは、梅田サイファーで曲を作ってる時は「みんなこれをやってるから、俺はこの役割かな」と思いながら参加するのが、新鮮で楽しいですね。
――ソロがあったから、そのままソロで進むことも出来たと思うけど、松永くんとタッグを組んだ理由は?
R ライヴの要素もデカいし、やっぱ松永の音が一番俺のラップを映えさせるやろなって。俺はポップなラップもしたいし、ヘンテコでポップな曲を作るには、やっぱり松永さんのトラックが一番。あと、寂しいじゃないですか、一人って(笑)。
――そりゃそうだ(笑)。
――Q&A編の続きは絶賛発売中のBUBKA12月号にて!
R-指定
大阪府出身のラッパー。高1から梅田サイファーに通いバトルやライブ活動を開始。2012年からMCバトル全国大会UMB で3連覇を成し遂げ、『フリースタイルダンジョン』の2代目ラスボスして活躍。現在はDJ松永とCreepy Nuts として活動中。
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