【BUBKA2月号】輝け!BUBKAアワード 2019-2020 伊賀大介 (スタイリスト)読みきれないのが嬉しい 2019年を彩る 珠玉の本たち

2019年も大豊作

 今年もこの一年で読んだ中からオススメしたい本を順不同で紹介しようと思います。まずは、『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(ブレイディみかこ)。さっきも本屋に寄ってきたんですけど、まだ売り場でドドッと面陳されている。音楽ライターでもある英国在住の元保育士の著者と、元・底辺中学校に入学した「ハーフ」の息子の成長が描かれたノンフィクションです。母子の成長の中で、格差や差別、偏見などのイギリスが抱える問題が浮き彫りになる、現代性に満ち溢れた一冊。同じく息子がいる身として刺さりまくったし、一気に10冊ぐらい買ってお子さんがいる友だちの奥さんに薦めました。

 『黙示録』も最高でした。『その男、凶暴につき』から始まるたけし話はもとより、ロバート・デ・ニーロと奥山(和由)さんのエピソードはすごい! 映画ファンが知りたかったことがパズルのピースのようにハマったというか。聞き手/書き手である春日(太一)さんならではの読み応えです。映画関連だと、『マーベル映画究極批評』は数あるマーベル本の中でも質量ともに群を抜いている。英訳してアメリカで出すべきとさえ思いました。


――インタビュ―の続きは絶賛発売中のBUBKA2月号にて!


いが・だいすけ 
1977年、東京都西新宿生まれ。1996年に熊谷隆志に師事したのち、22歳でスタイリストとしての活動を開始。大根仁監督や宮藤官九郎監督の映画作品をはじめ、雑誌・CM・演劇など幅広い分野で活躍している。