【BUBKA 3月号】証言 12.30『AYAKARNIVAL 2019』 「あの日彼女たちが手にした真実」 証言① 佐々木彩夏(ももいろクローバーZ)

佐々木彩夏、=LOVE、EMPiRE、カミングフレーバー。

4組のアイドルがパシフィコ横浜国立大ホールで行ったこの特別なライブイベントは、それぞれが存分に魅力を発揮し、2020年代を生きるアイドルの可能性と未来を、たしかに感じさせるものだった。

出演者、スタッフ、記者それぞれの立場から「始まりの一夜」の真実を解き明かす。

写真/ⒸSDP

コラボ企画の意図

――今回は『AYAKARNIVAL 2019』総括特集のページを組むんですが、やはりPPP(ピンク・プレイング・プロデューサー)の佐々木彩夏さんにお話を伺わないとはじまらないな、ということでインタビューをお願いします。

彩夏 PPPに。アハハハ! わかりました。

――率直にイベントの感想から教えていただけますか?

彩夏 そうですねぇ……普通に楽しかったです!  やっぱ、私もアイドルとしてね、アイドルのみんなと一緒にライブをやるってことは、すごく「アイドルをやってるな」って感じがして楽しかったです。イコラブちゃんのことを大好きな友達がいて「今度、一緒にやるんだよ」って自慢していたんですけど、その友達がニコ生で見てくれていたみたいで、イコラブちゃんの出番が終わったらすぐに連絡がきて「イコラブのセットリスト、ガチすぎる! 」って。

――普段から彼女たちのライブを見ている方からの声ですから、説得力がありますね。

彩夏 それくらいね、みんなが勝負をしに、というか気合いを入れてきてくれたんだなって、ものすごく嬉しかったですし、私も自分の準備があるので全部は見られなかったんですけど、全チームのライブを何曲か見せていただいて。そこで感じたのはアイドルって、ただただかわいい衣装を着て、かわいい楽曲を歌って踊っているだけじゃないんだよねって。そこから伝わる「なにか」だったりとか、ファンの人たちとアイドルたちが一緒になってステージを作っているんだよな、とか。そういうのってやっぱり雰囲気とかライブの作り方とか、各チームで違っていても、やっぱりファンの人たちと一緒に作っている、というのは全チームに共通することだと思うので、そういうのとかを感じて、やっぱりアイドルってすごいな! って。かわいいだけじゃないなっていうのを、すごくステージから感じました。

――佐々木さんは進行役として「次のアイドルはこの方たちです! 」と呼びこむ役割もありました。そのあと袖に戻って、みなさんのライブを見ていた、と。

彩夏 そうですね。最初の2~3曲は見ていました。全チームと最後にコラボする、と決めていたので、そこから楽屋に戻って衣装を着替えて……。

――コラボのときには、わざわざそのグループに寄せた衣装に着替えていたんですよね。あのコラボはいい企画でした。佐々木さんの発案で決まった企画です。

彩夏 最初はね、『夜ヒット』のオープニングみたいに、前のチームの曲をリレーみたいにやっていくとか、いろいろ考えたんですよ。あとはまったく別のグループの曲を歌うとか。みんなで『ヘビーローテーション』を歌ったりね、アハハハ!  でも、やっぱり全部のチームの子たちとやりたいなというのがあったので、一緒にできて楽しかったです。

――各グループのラストに佐々木さんとのコラボが入っていたので、あれで空気が変わるというか、いいクッションになったというか。とにかく流れがよくなりましたよね。

彩夏 バチバチしている感じは別にいらなかったから(笑)。あくまでも、そこまでの45分ですべてを出し切っている感じだったので、私も一緒に出ていて”アンコール感”をすごく感じました。みんなもコラボの一曲だけはリラックスっていうか、お祭りっぽい感じでよかったですよね。

――面白いなと思ったのは、オープニングから「イコラブちゃん」「カミフレちゃん」と呼んでいたのにEMPiREだけは「EMPiREさん」と呼んでいたのが、コラボを終えたあとに「EMPiREちゃん」に変わって(笑)。あぁ、確実にあれで距離が縮まったんだな、と。

彩夏 アハハハ!

――グループにはそれぞれ色があるけれど、そういうものを抜いたら、みんな普通の女の子同士なのかな、とか。EMPiREのメンバーとケータリングでキャッキャしている姿を見て、そう思いました。

彩夏 そうなんだよね! EMPiREちゃんは「強い」ってイメージがあったけど、実際にステージでは本当に楽しんでくれている感じがすごく伝わってきて。「華やか」っていうのかな? そういう言葉がぴったりだなって思いました。


―― インタビューの続きは絶賛発売中のBUBKA3月号にて!