【BUBKA4月号】SKE48 松井珠理奈 卒業発表・血筆レポート! 「栄よ、珠理奈を愛で殺せ!」
松井珠理奈は、決断した。
それはつまり、グループは今その歴史において最大の転換期に突入したということだ。
万全には程遠いエース、埋まらない客席、不死鳥最後の輝き、そして9色の風は吹き荒れる。
松井珠理奈番記者、激動の栄の真相に迫る血筆レポート!
写真/Ⓒ2020 Zest,Inc.
確かな予感
2月7日、それは突然にやってきた。SKE48劇場にて行われたチームS公演に一部出演していた松井珠理奈が、卒業を発表したのだ。
一部出演すると発表されたのは、その4日前のこと。珠理奈はツイッターで、「来れない方もDMMで見ていてほしいです」とツイート。また、公演前日のSKE48Mailでも、見ないと後悔する旨を予告。おかしい……。これは間違いなく何かある。わざわざここまで強調するのは珍しい。ネット上では「卒業発表では?」との勘繰りがあったし、筆者もそう予想していたのだが……。
そして、当日。自己紹介MCで一瞬登場した後は出番なし。アンコールに入り、メンバーが呼び込む形で再登場すると、ソロアルバム『Privacy』から『あの日交わした約束』を披露。歌い終わると、深くお辞儀をし、ゆっくりと話し始めた。
「ここに来られたのも、こうして11年間頑張ってこられたのは、(ファンの)皆さんがいてくれたり、メンバーがいてくれたから。今日も公演を見ていて、みんなどんどん成長していってるんだなと思ったり、センターを任せられる存在が増えてきて、すごく嬉しいです。だから、私も勇気を振り絞って、一歩踏み出したいなと思います」
ステージ上に緊張が走る。もしかしたら……という表情で珠理奈を見つめるメンバーもいれば、これから何を話すかもうわかっているから、直視できないメンバーもいる。珠理奈は続けた。
「私、松井珠理奈はSKE48を卒業します」
珠理奈は卒業という道を選択した。
一昨年、取材した際、「ナゴヤドームに行かないと卒業できない」と話していた珠理奈が、志半ばに卒業を決めた。
ナゴドへの再到達。2?3年前はたしかにその機運が漂っていた。そのムードを作ったのは珠理奈自身だった。だが、2020年現在、その機運はすっかりそがれているし、現実的ではない。あえて口にしないだけで、それくらいのことは誰でもわかっている。珠理奈とてそれは理解しているだろう。
珠理奈はなぜ卒業を決めたのか。本人に聞かないと本当のところはわからないし、本心をどこまで話してくれるかもわからない。ただ、卒業発表のステージ上で話した理由は、後輩が育ってきたから安心して任せられるということだった。
卒業を発表した珠理奈は、21時30分より同じ1期生の佐藤実絵子、中西優香とともにSHOW-ROOMで約1時間の配信を行なった(途中から大矢真那も参加)。
そこで発表されたのは、9月26、27日に日本ガイシホールで卒業コンサートが行われること、SKE48の12周年公演となる10月5日が劇場最終公演になることだった。12年前のその日、劇場デビューを迎えたSKE48の申し子らしい決断だ。
珠理奈卒業ロードで残された時間は、半年強。この期間で珠理奈は今まで培ってきたもののすべてを伝達するつもりでいるはず。その後、全国ツアーの宮崎、大分、熊本(2月23日、24日、3月1日)に一部出演することが発表されたが、これは珠理奈の意思によるものだろう。
珠理奈は、活動の最終章に突入したことを自覚している。残されるメンバーに何を伝えるのか。若手メンバーは何を受け取るのか。一見すると、それが残り半年強のテーマになる。しかし、本誌としてはそれだけでは終わらない気がしている。そんな着地はあまりにも当たり前すぎる。これに関しては後述するとして、その前に珠理奈卒業発表後のSKE48の動きを振り返ることにする。
――レポートの続きは絶賛発売中のBUBKA4月号にて!
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