【BUBKA7月・8月合併号】吉田豪インタビュー 証言モーヲタ~彼らが熱く狂っていた時代~ vol.02 コンバットREC

プロインタビュアー吉田豪が、モーヲタたちが熱く狂っていた時代について、モーヲタ自身に直撃する濃厚インタビュー連載。今回登場していただいたのは、ビデオ考古学者のコンバットREC氏。自ら「ハマると急激に温度が高まるタイプ」と語り、当時の『BUBKA』のモーヲタ企画にもたびたび登場していたREC氏はどのようにしてモーニング娘。にハマり、熱狂していたのか? たっぷりと語っていただきました!

以前はアイドルに興味はなかった

――最近いろんなイベントでモーヲタ時代の話をしてるから記憶がよみがえってきてる?

REC   多少はね。まあでも20年前の話だから、当時の話をいましてみると、みんな話が食い違ってるでしょ?

――前回の掟ポルシェのインタビューにも「違う」って言ってる人が複数いるもんね。

REC ああ。

――だからこそ、いろんな視点からのコメントを集めてみたいと思ってます。まずはボクの周辺がみんな狂ってたあの時代、RECがモーニング娘。に狂い始めたきっかけは?

REC   僕は00年の暮れなんでこの界隈ではすごく遅いんですよ。その前にサルティンバンコオーケストラのCMで『インスピレーション!』って曲がかかってて、「なにこのファンキーな曲! えっ、モーニング娘。なの?」と、気にはなってて。掟さんがモーニング娘。にハマって1年ぐらいの頃ですかね。掟さんはモーニング娘。にハマる前は、『DAIBAッテキ!!』の話ばっかりしてる人で。

――チェキッ娘が大好きだったから。

REC   まずは、掟さんとのつき合いから話したほうがいいのかな? 掟さんと最初に会ったのは93〜94年だと思うんですけど、デリック・メイとかジェフ・ミルズとか、デトロイトテクノのイベントだったんですよ。共通の友人がいて、自然と挨拶するようになって。

――そしたら他の趣味も近い人だった。

REC   最初は月に1回ぐらいクラブイベントで会う人みたいな感じだったんだけど、話してみたらプロレス好きだっていうことがわかって。当時の夜遊び仲間にはプロレス好きが皆無だったんで、必然的に話し込むようになり。それこそ『男の!ヤバすぎバイト列伝』時代の掟さんですよ。

――つまり、いちばん貧乏だった時代。

REC   最初に会ったときは、まだ借金が30万ぐらいしかなくて余裕があったんだけど、それが最終的には200〜300万にふくれ上がったのかな? 理由を聞いたら女子プロの関東の興行はすべて行ってるって話で。長嶋美智子(LLPW)と結婚するとか宣言してて(笑)。

――ダハハハハ! ガチ恋だったんだ!

REC   「俺が行かなくなったらほかのヤツが長嶋美智子と結婚することになるんだよ! いまさら降りるわけにはいかないだろ!」とか言って、サラ金で金借りまくって通い続けてるうちに借金で首が回らなくなって、どんどん顔色が悪くなっていくという(笑)。あの頃の掟さんのエネルギーは凄かったですよ。まあそうやって掟さんとは一緒に夜遊びしたりプロレス観に行ったりしてたんだけど、僕はアイドルにぜんぜん興味なかったんですよ。


――インタビュ―の続きは絶賛発売中のBUBKA7月・8月合併号にて!


コンバットREC
映像コレクター、ビデオ考古学者。TBSラジオ『アフター6ジャンクション』などに出演。モーヲタ企画が盛んだった時期の『BUBKA』では、モーニング娘。関連のページにもたびたび登場した。