【BUBKA10月号】吉田豪インタビュー 証言モーヲタ~彼らが 熱く狂っていた時代~ vol.04 杉作J太郎(前編)
プロインタビュアー吉田豪が、モーヲタたちが熱く狂っていた時代について、モーヲタ自身に直撃する濃厚インタビュー連載。今回登場していただくのは、杉作J太郎氏。杉作氏がモーニング娘。にハマったきっかけは何だったのか、そして文字通り人生をかけて行なった応援活動はどういったものだったのかについて、じっくりと語っていただいた。あまりにも濃厚なインタビューとなったので、前後編の2回に分けてお届けします!
ハマるつもりはなかった
――この企画にJさんは絶対に欠かせないわけですけど、まずJさんがモーニング娘。にハマったきっかけはなんだったんですか?
杉作 ハマるつもりはまったくなかったんですよね。というか、ある時期アイドルはすごく好きだったんですよ。80年代のアイドル黎明期の、まさにその頃に藤木TDCとかと一緒に、とにかく『ザ・シュガー』とかでアイドルの原稿はよく書いたんだよね。だけど、あるとき櫻木編集室の櫻木さんが……。
――『マガジンWOoooo!』編集長の?
杉作 うん、サン出版の櫻木徹郎さんっていう人がいるわけですよ。かなりの人物なんですけど。僕は貧乏な時期も長かったけど、テレビの仕事なんかも増えてきて、なんとかなってきたのかなと思ったときに、櫻木さんが「そろそろ杉作くんも名刺がいるね」って言ったんだよ。あんまり多くは言わなかったんだけど、その当時の売れてた僕の状態をあまり喜んでるようには言わなかったんだよね。
――肩書きがない、みたいな意味ですかね。
杉作 専門分野がないってことだと思う、なんでもやってたから。そこから僕はヤクザ映画とか男性路線に完全にシフトしたんだよ。アイドルの原稿とかもうやめようと思って。ちょうどその頃に男の墓場プロって名前も作ったんだよ。ちょうどその頃だと思う、洋泉社で『ボンクラ映画魂』とか出したのは。石井輝男さんとかとのつき合いが始まったのもその頃からなんですよ。プロレスとか格闘技とかアニメとか漫画の話をするにしても全部男性の話で、女性専科からは遠ざかろうみたいな感じがあった時期だったんだね。ちょうど、そんな頃にFMWの仕事が始まって。
――プロレスの裏方をやり始めた時期。
杉作 そう。まさに男の世界でしたから、当時は女性的なものに惹かれるつもりはなかった。アイドルに関してはまったく興味なかったんですよね。ただ、初めてモーニング娘。の曲を聴いたのはFMWだったんですよ。FMWの客入れか何かのとき、『モーニングコーヒー』が流れてたんだよね。何回か聴いてるうちにいい曲だなと思って、聞いてみたら「モーニング娘。だ」って言うんだよね。でも、それがどんな人たちか確かめようみたいな気持ちもなくてね。だから最初はモーニング娘。とはすごい距離感があったんですよ。
ーーインタビューの続きは絶賛発売中のBUBKA10月号にて!
杉作J太郎
狼の墓場プロダクション代表。漫画家、タレント、映画監督。南海放送のラジオ『痛快!杉作J太郎のどっきりナイト』のパーソナリティとしても活躍中。
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